HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

加倉井 正和

ホーム > 加倉井 正和 > 記事一覧 > 第16回 動機

第16回 動機

2021/03/30

研修に参加する方の動機はさまざま。
制度や集会など、「強制参加パターン」
上司から促されるなど、「人から言われるパターン」
自分から参加を決めた、「自己啓発パターン」

自分の業務を一時停止していることもあり、
研修を受講することに抵抗がある人は少なくないと感じます。

研修開始時には、「いやいやオーラ」や「めんどくさいオーラ」を醸し出している方をよく見かけることがあります。
体験型の研修ということで、机や椅子がない状態で始めるとこが多いのですが、その影響もあるのかもしれません。

しかし、そんな受講者がどのように変化していくかが私の楽しみでもあります。

プログラムが進むにつれ、沈黙から意見を発言するようになり、
終盤では率先的に行動しているなんて場面がとても良くあります。

活動中に私はアクティビティのルール説明はしますが、安全管理以外に個人やチームへ関与することはありません。

開始当初は、私への問いかけが見受けられますが、自分たちで解決しなければいけないことを認識してからは、
「誰かがやるだろう」から「自分たちでやらなければ」という思いから様々な行動が生まれるようになります。

課題を解決するために試行錯誤する中で、どんな行動があったのかが重要になります。
その行動事実を振り返るので、納得感を得ることができます。
次第に、受講者の「目の色が変わり」表情が豊かになっていくのがわかります。

体験型研修では、自分の行動を振り返り、気づきを得ることができます。
知識だけではなく自分が行動できているかを見直すチャンスがあります。
「知っている」ではなくて「やれている」に焦点を当て、普段の仕事へリンクして考えることで、
自分の行動を変えるきっかけにも繋がります。