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金山 正明

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第113回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2023/03/05

株式会社MONET 代表取締役 前野 泰章様(其の1)

今回の対談は、株式会社MONET代表取締役 前野 泰章様にご協力頂きました。
株式会社MONET様は、創業からITセキュリティを中心としたビジネスを展開されており、現在は「人生のセキュリティ」として、終活支援データサービス「まもーれe」を展開されております。
今回は株式会社MONET様の会社紹介と共に創業ストーリーをお届けいたします。

金山:最初に会社についてお尋ねしたいのですが、株式会社MONET様はどのような会社になるのでしょうか。

「人生のセキュリティ」であるデジタル終活を提供

私が歩んできたキャリアは「セキュリティ」という単語が主軸になって仕事をしてきているのですけが、現在は「人生のセキュリティ」ということで、デジタル終活というビジネスを中心に動いています。
“しゅうかつ”と言うと皆さんリクルーティングをイメージされる方が多いのですが、私がやっているのはエンディングの方ですね。
一昔前は、エンディングとか終活というと、財産がちゃんと引き渡しができるようにエンディングノートを書いたり、アナログの世界が中心でした。
通帳さえあれば何とかなったという状況もありましたが、この10年くらいで色々なものがデジタル化されてしまっています。
まだ世の中がデジタルに対して落ち着いていないと言いますか、使っている人は多いのですが、運用も含めて取り残されている人も多いというのが実態だと思っています。
その辺をスムーズに相続できるようにという観点から、デジタル終活を提供しています。

金山:“デジタル終活”という話を伺ったときに、あまりイメージが湧かなかったのですが、具体的にどのようなものなのでしょうか。

そうですね、最近だと様々なサービスに皆さん入られていると思います。
ネットバンキングやネット証券、SNSなどもそうですし、それらのID、パスワードを色々使い分けることになります。
自分自身ですら忘れちゃうこともあると思います。
それらの情報がないとそもそも引き継げなかったり、ネットバンキングやネット証券は通帳の様な目に見えるものがないわけですから、なかなか追いかけられない。
アクセスできないわけです。
特に最近ですとパスワードがサービスによって複雑化されていることもありますし、定期的にパスワードを変えてくださいと促されることもありますので、引き継ぐ側も大変です。

他にも皆さん有事の際に備えて保険に入っていると思います。
保険に入っていることを、家族が仲良くて共有できていればいいのですが、意外とちゃんと伝えてなかったりするケースが多いと思います。
自分が突如倒れて病院に運ばれて自分で意識あればいいですが、意識のない状況で運ばれた時に、どうするかという判断を身内がすることになります。
治療するかどうかっていう時に、お金かかっちゃうなってドキドキしながら治療を依頼するのか、ちゃんと保険入っていると安心して治療をお願いできるのかって、結構大きな差があると思います。
だからせめて保険に入っているってことだけはわかるようにしておきたい。
さらに言うと、保険に関しては、請求しない限りお金は振り込まれませんからね。
せっかく保険に入っていても入っていること自体誰もわからずに請求されない。
いざという時のためにかけている保険が、何の役にも立たなことほど悲しい話はないので、それはちゃんと保険に入っていますよって分かるようにしておく必要があると思います。

私共が提供する終活支援データサービス「まもーれe」は、そういった個々の大切な情報を管理して、必要な時に必要な人に引き継げるようにしたソフトウェアなのです。

金山:なるほど。
確かに言われてみればとても大切なことですが、あまり考えたこともないですね。

実体験から生まれた終活支援データサービス「まもーれe」

実はこの「まもーれe」を作るきっかけがありまして。
もう6年前になりますが、実は死にかけた経験があるのです。
創業からずっと仕事優先で生活していましたので、健康診断も一切受けていなかったのですよ。
平日はお客さんと週に3日、4日は当たり前のように夜まで飲んで、土日はオフィスワークをしてという生活をずっと続けていました。
そうこうしているうちに10年くらいは健康診断を受けずにきちゃいました。
周りにもいろいろと言われて、しぶしぶ人間ドックを受けることにしたのです。
そうしたらですね、首から下は何の問題もなかったのですが、脳ドックで脳腫瘍が見つかったんですよ。
それもかなり大きな脳腫瘍だったみたいで、すぐに脳外科を予約されまして。

ただ、行った病院ではあまり良い顔をされなかったので、身近な人に相談をしたのです。
そしたら昔から懇意にしている方が、脳腫瘍に関してはこの方が日本で権威のある人だって繋いでくれたのです。
それで紹介頂いたお医者さんのところに行ったわけですけど、「こんなひどいのを見たことない」と言われまして。
ただ、最終的に「私がやるから」って言ってくれました。
有名なお医者さんだったので、手術するにしても6週間後って言われたのです。
6週間このまま放置しても大丈夫なのかなという心配はありました。
ただこの時間ってすごく有難いことで、当時仕事も大きな案件抱えていましたし、色々と整理する時間が与えられた感じでしたね。

結構腫瘍が大きかったで、1回で取れるレベルではなく、頭を3回切り開きました。
手術ごとにトラブルは起きましたが、最終的に生還できたので、これは僕に終活の仕事させるための神の啓示だろうと考えるようになったのです。
それで、その入院までの6週間に僕がやったことを集約して作ったサービスが「まもーれe」なのです。

金山:そんな大変なことがあったのですね。
前野さんの実体験から生まれたサービスというのは説得力が違いますね。
来週は前野さんが歩んでこられたキャリアについて話を聞かせて頂きたいです。

今週は株式会社MONET様の会社紹介と創業ストーリーをお届けしました。
次週もお楽しみください。

会社情報

事業所名:株式会社MONET
所在地:千葉県千葉市稲毛区園生町849-3
HP:https://www.monetz.com/index.html
事業内容:
・ソフトウェアの販売
・システム提案
・コンサルティングサービス
サービス:終活支援データサービス「まもーれe」
サービスURL:https://www.mamowle.com/