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岩田 徹

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第113回 不摂生

2023/02/10

プロ野球、ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手。
チームの主砲であり、東京五輪では金メダル獲得にも貢献。
球界を代表する選手です。

豪快なスイングに私も魅了されています。
しかし昨年は柳田選手にとって満足のいかないシーズンを過ごしました。
打率は.275、ホームラン24本、79打点。
平均的に考えると悪くない成績だと思いますが、
柳田選手にとっては全く納得も満足もいかなかったようです。

不調の要因として柳田選手が語られていたこと。
それはコンディションでした。
柳田選手の通常の体重は90キロか91キロくらいだそうですが、
昨年の開幕時には103キロあったそうで、それも筋肉量が増えた訳ではなく、
ご本人曰く、「ただ太っただけ」だったそうです。

新型コロナウイルスの感染で、療養施設での生活を余儀なくされ、
施設の食事だけでは足りなかったため、知り合いに差し入れをお願いしたそうです。
普段はお菓子や甘いものを好んで食べる方ではなかったそうですが、
空腹や口の寂しさからカップ麺や大福、フルーツサンドなどを食べ、
その美味しさに目覚めてしまったとのこと。

シーズン中も体を絞る努力をしたそうですが、一度ついた贅肉がなかなか取れず、
打席での感覚もよくなく、いつもであればうまくいくことがいかなかったり、
思考までマイナスの方向に向かっていったようです。

コンディションの微妙な差で、得られる結果に大きな差があることを痛感され、
今シーズンは始動も早く、肉体改造もして非常に引き締まった状態でキャンプインしているようです。
今シーズンの柳田選手の活躍に期待が持てますが、WBCでも見たかった、
というのがファンとしての本音です。

ずっと張り詰めた緊張状態を維持するのは困難ですが、
一度緩めた体、精神を元の状態に戻すのも非常に困難です。
仕事だけでなく、日常生活でもコンディションを整え、
ベストな状態で臨めるようにしたいですね。
特に年齢を重ねれば重ねるほど、動きを変えたり、習慣を変えたりするのは困難です。
日々自分自身を戒めながら精進したいと思います。