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益田 和久

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第100回 この2年を振り返って

2023/02/02

早いものでこの連載も100回目を迎えました。
この連載を書き始めたのはコロナ禍になって2年目に入ったときで、医療従事者に向けてワクチン接種が始まろうとしていた頃でした。
緊急事態宣言も発出されたり、世界各国ではロックダウンがあったりと、コロナ収束については、全く先行きの見えない状況だったと記憶しています。

そんな状況のなか、同業の大先輩に誘われて参画した「社団法人日本オンライン講師アカデミー」。
社会全般としてリモートワークが推進されていく中、必然的に弊社の生業である社員研修(講演)も、オンラインに移行する形で徐々に再開し始めました。
「コロナ禍なので研修は“仕方なくオンラインにて”」というお客様の対応はありがたくも、どことなくもどかしいものもありました。
この先もずっとオンラインで研修をやっていく可能性もゼロではない。
それならば、オンラインの可能性をどこまでも追求しよう、“仕方なくオンライン”ではなく“是非オンラインで”といわれるようになろう。
そういう志をもって、オンラインでのビジネスコミュニケーションの普及や品質向上に努めてきました。

良いタイミングで、当該コラムのお話もいただきましたので、「オンラインとの向き合い方」というテーマで書かせてほしいとお願いをしました。
当初は12回ワンクールとのことでしたので、そのくらいならオンラインをテーマとした連載もできるだろうと思っていました。
主催者様からはネタが尽きたらクールが変わるときにテーマ変更もOKですからとご配慮をいただいておりましたが、継続は力なりの精神で何とか100回続けることができました。
ネタが思いつかないことで途中何度もピンチがありましたが(苦笑)、書きたいという気持ちが強いことで、自然と話材を引き寄せることや、コラムを書きたくなるような情報を見つけることができたのも正直な実感です。

書き始めた2年前と比べると、ビジネス環境も随分と変わったと思います。
オンラインという視点からすると、ハード、ソフトいずれも機能(性能)面での進化は目を見張るものがあります。
ビジネスパーソンのオンラインリテラシーも高まりました。
何よりも日常業務の流れの中に、オンラインコミュニケーションが定着し、業務の合理化、効率化に大きな役割を果たしているのは衆目の一致する所ではないでしょうか。

過去からのコラムを見返していて改めて気づいたことは、環境変化に伴いイノベーション=技術革新がおこる。
その技術を使いこなすためにマインドチェンジやスキルアップなどの人材育成が必要となり、その過程で技術面への新しいニーズが生まれる。
技術は弛みなく進化し、私たちビジネスパーソンもスキルやリテラシーのアップデートが継続的に必要になってくる。
当たり前のことではありますが、このイノベーションの流れを上手に乗りこなせるためにはどうすればいいのか、この2年間は発信し続けてきたのだと思います。
まだまだ世の中のイノベーションに乗り切れたとは思いませんが、まず自分自身が新しい情報に対して貪欲な知的好奇心を持っていたい、スキルアップに対して真摯でありたい、そう思った100回目の区切りでした。