新年あけましておめでとうございます。
本年も趣味のスポーツを通して多くの学びを得たいと思いますので、
トオスポにお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。
さて新年早々ですが、今年の箱根駅伝は盛り上がりましたね。
1区から学連選抜の新田選手が飛び出したため、
知名度があまりなかった育英大学の検索数が上昇し、
大学のホームページにアクセスしにくい状況になりました。
2区では駒澤、中央、青学のエース対決。
上位が激しく戦う中、4区では東京国際大学のヴィンセント選手が異次元の走り。
5区山登りでは駒澤の1年生の活躍で往路優勝。
復路に入り山下りで青学がまさかの失速で優勝争いから脱落。
中央が必死に追いかけるもその差がなかなか詰まらず、
駒澤大学の2年ぶりの箱根優勝とともに、大学3冠達成で幕を閉じました。
そして優勝報告と同時に大八木監督の退任発表。
何かと話題の多かった箱根駅伝でした。
大学3大駅伝を全て制した駒澤大学。
出場した選手が本来持つ力を存分に発揮し、抜群の安定感を誇りました。
箱根でも10区間全てで全選手が区間5位以内で走り抜けました。
出雲、全日本でも全選手が区間上位で走り、
他チームの追い上げもあったとは言え、圧倒的な勝利でした。
選手が入れ替わっても区間上位を獲得できる走力は、日々の努力の賜物だと思います。
世界選手権に出場した田沢選手一人に頼ったチームではなく、
世界レベルの選手とともに高いレベルと意識で練習を積み重ねたことが、
結果チーム全体のレベルアップにつながったのだと思います。
今回の箱根を最後に後進にバトンタッチする大八木監督。
一時期の強さを失いつつあった頃もありましたが、また強い駒澤に戻しました。
ライバルの青学の原監督がメディアに対して駒澤の強さの理由を話していました。
それは、「大八木監督が変わったから。」だそうです。
昭和スタイルとも言われ、俺が強くしてやる、というような指導スタイルから、
2つ3つの答えは示しながらも最後は選手に答えを出させる指導スタイルへと変化。
選手の目線にも下りてコミュニケーションを取っていかれたそうです。
選手自らが課題設定し、助言をいただきながらも最後は自分で解決策を考え実行。
そうすることで個々の能力を伸ばしていかれたそうです。
昔と違い科学的かつ論理的なトレーニング方法が進むだけでなく、
情報が広く公開されることで、選手個々も年齢に関係なく知識を持つようになりました。
そのような状況下で指導者側も変化が求められています。
旧態依然とした企業経営、組織運営で閉塞感を感じているのであれば、
大学駅伝3冠を果たした65歳の大八木監督の指導者としての変化を参考に、
組織のトップから変化していくことが今の時代には求められているのかもしれないですね。