HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

益田 和久

ホーム > 益田 和久 > 記事一覧 > 第96回 新年のごあいさつ

第96回 新年のごあいさつ

2023/01/05

2023年を迎えました。新年早々から、友人知人からの“あけおめメッセージ”で、SNSの着信がひっきりなしでした。
SNSでの新年のごあいさつは年々増えており、直近5年でプライベートで知り合った方とは、ほぼ全員がSNSで(年賀状の)やりとりさせていただいています。
逆に「紙の年賀状」をいただくのは年々確実に減ってきています。
暑中見舞いも同様です。
会社としてお付き合いしている方とは「紙のメッセージ」でのやりとりが一部ありますが、正直なところ双方儀礼的なやりとりではないかと思うときがあります。

電子メールが出現して、公私ともに周囲の方とメッセージのやりとりがしやすくなりました。
手紙やハガキを書くことが少なくなった気がします。
SNSが出現したことで、普段接点が持てない方の近況も把握しやすくなりました。
気の向いたときに、必要だと思ったときにメッセージのやりとりができるので、年賀状や暑中見舞いなどの“時効のあいさつ”も、そこまで注力する必要がなくなっているように感じます。(あくまで私見です)

従前より年賀状を作成することは、ハガキを購入し、ハガキ作成ソフトでデザインを決め、住所を(登録)印刷し、一言ずつメッセージを添えるという、一大イベントでした。
いつも仕事に追われている私は、年末ギリギリになって準備を始める、下手すると年が明けて、年賀状を受け取ってから戻り年賀を一生懸命作成するのが、毎年のお恥ずかしい光景でした。

(確か)6年前の年末、体調不良や業務キャパオーバーもあり、年賀状作成ができないことがありました。
このまま年を越すのも何となくイヤだなぁと思い、今年は試しにメールで送ってみようと決めました。
写真を加工して(私的には)すごく凝った年賀状を作成して、一斉送信ではなくお一人ずつにメールでお送りしましたところ、想定以上に反応がよかったのです。
その年賀状から数件仕事につながりました。

またメールでのご挨拶に変更してから、(あくまで自分の感覚ですが)お客様との距離感が変わったわけでもなく、仕事が減ったという感覚もありません。
紙でいただいた場合は、電子メールで丁寧なメッセージとデジタル年賀状を添えてご挨拶をしています。
このやりかたで、問題なくやれていることもあると認識しているので、これからはデジタル年賀状のクオリティにこだわっていきたいと考えているところです。

とはいえ、紙の文化を決して否定はしていません。
紙の年賀状をいただくことで、相手の方を思い出したり、久しぶりに連絡を取ることもあります。
手書きのメッセージが添えられていると、何となく嬉しいし、心が伝わるような気もします。
これからはその気持ちを伝えることも、着実にオンラインにシフトしていくでしょうし、だからこそ紙とデジタルの使い分けが、大事になってくるのだと思います。

オンラインを推進する立場であるからこそ、オンラインメッセージの精度や頻度に更に工夫を加えて、時候のあいさつが儀礼的にならないよう、気持ちを通い合わせられるものにしていきたいと感じた年末年始でした。