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豊岡 厚惠

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第49回 「安心、安全ポジティブな場」の作り方

2022/12/07

前回の続きから、研修を聞いて終わり、見て終わりにならないためにも

アウトプットを癖づけていただくよう、

「実践する」「実践者」をテーマにしているということでした。



それぞれの実践が継続されるためには

実践したことを発表する、
 「安心、安全でポジティブな発表の場を作る」

ことがとても大切で

その 「安心、安全でポジティブな発表の場」

「心理的安全性」が確保されていることが何より重要だということを

お話しをいたしました。

では心理的安全性はどのように作るのでしょうか。


これまで、研修の中で、社員の皆さんお一人お一人の実践発表を聞いて

上司や経営者からすると

「そんなことできていて当たり前だろ!」

と内心思うこともあるんですね。


しかし、

「そんなことしかしていないのか」とか
「それはできて当たり前だ」

などと、
言ったり、思ったりするだけで、

もう、その時点で心理的安全性が壊れてアウトです。


話す社員も
心を閉ざされます。


この「心理的安全性」の場というのは、


相反する発言や、そんなことぐらい・・・・

と思うような、どのような発言も、全て肯定し受け入れるという前提で臨むことが大切です。



例えば、
実践発表の場で、

「挨拶しました」

と言った社員さんがいたとします。


するとあなたならどうされますか?


「え?挨拶?・・・・それだけ?」

または、

「それがどうしたの?」


などと言ってしまいたくなりませんか?^^



そんな場合、

**********************************

私   「挨拶されたのですね、どのような挨拶されたんですか?」

社員さん「相手の目を見て言いました」

私   「相手の目を見て挨拶したら、どうでしたか?」

社員さん「ニコッとして気持ちよかったです」

私   「相手の目を見て挨拶したことで笑顔が交わされて気持ちよかったんですね!」

すると、
社員さんは はにかんだ良い表情で「はいっ」

**********************************


人それぞれ、話し下手な人、

思いをうまく言語化できない人がいます。

しかし、根気良く聞いていくと、そのときの感情や気づきを話してくれます。


「そんなことしてられないわ〜」

と思われましたか?

社員、部下に育ってもらいたいなら、少し「待つ」ことも必要です。

「育てる」=「待つ」

一足飛びには行かないものです。


ところで、この社員さん

その後、
一人で3分〜5分も話すようになったんですよ。

話す内容の質も上がり、私はただ、頷くだけで良いようになります。
すごい変化ですよね〜。


「挨拶しました」

といったときに、
「そんなこと当たり前だろ」と言ったり

そう思ったりしていたら、この社員さんは 恐らくそうはなっていないのです。


思うだけでもいけないんですか?

はい、いけません。^^


それが何らかの形で表情や態度、目線などに必ず出ます。
相手はそれを敏感に感じ取ります。

ですので、思うだけでもいけないんです。


聞く人の心構えとして、

どんな話でもOK!

人はそれぞれ違っていて当たり前!

そして、その場にいてくれてありがとう、という思い。

「存在承認」

で聞いてあげることです。


人ぞれぞれ成長のスピードや気づく時期が違います。



例え今は

一言しか言わない。

そんなことしかしていないの?


という社員さんでも、


やがては
会社の顔となって お客様の信頼を集めるようになる

のです。

それほど、

心理的安全性の確保した場が大切だということです。

まだまだ書ききれませんので、

この続きは次回にお話ししていきますね。


何かご相談などがありましたら

こちらをご覧ください。
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次回は

「心理的安全性を低下させる上司・管理職の発言とは」
についてお話しいたします。


今日も最後までご覧いただき

ありがとうございました。