「一喜一憂することなく、次の試合に最高の準備をしたいと思います。」
カタールで開催されているワールドカップ。
初戦のドイツ戦に歴史的勝利を飾った後の森保監督の言葉の一部です。
私自身は大きく喜びましたし、何度も何度もハイライト動画を見ては喜びに浸り、
2戦目のコスタリカ戦は間違いなく勝って、決勝トーナメント進出を決めるだろう、
と思っていました。
ところがご存知の通り、2戦目のコスタリカ戦で敗戦。
ドイツ戦の勝利で舞い上がっていた空気も一気に萎み、
逆にバッシングが溢れるという「掌返し」の状態になりました。
応援するファンも心のどこかに、ドイツに勝ったんだから、
という気持ちがあったと思います。
その期待値の高さが、コスタリカ戦敗北後の空気をより一層厳しいものにしていると思います。
戦前の予想では堅守を誇るコスタリカのゴールをこじ開けるのは難易度が高いと言われていました。
また日本が苦手とする中南米のチームで、勝ち点を得られるとすればここだろう、
というレベルでした。
日本代表も手を抜こうとした訳でもなく、慢心があった訳でもなく、
その時のベストで戦ったのだと思います。
結果は思わしくないものでしたが、もう取り戻すことはできません。
最終戦のスペイン戦に真剣勝負を挑むしかありません。
専門家の予想でも、スペインに勝つ確率は5%から20%、引き分けは30%、
敗北は50%以上、と言われています。
ドイツ国民はすでに決勝トーナメントに進出できると思っているようです。
つまり日本はスペインに敗れる、と期待しています。
期待値と成果のギャップ。
これはビジネスの世界においてもよく現れる事象です。
周囲の期待値はどこにあるのか。
その期待値を超えるサービスを提供できれば満足し、
下回れば不満になる。単純な理論です。
ですが、周囲の期待値はコントロールできません。
そこにエネルギーを割いても余計なストレスだけがかかります。
そうであるならば、自分自身のベストを尽くす。
ベストを尽くしてくれているのだと理解してもらう。
そういった動き、働きかけが必要になると思います。
私は日本の勝利を祈って、全力でカタールの地に念を送りたいと思います。
敗戦濃厚ムードを打破し、期待を大きく上回り、
再度、日本を歓喜に包んでくれる試合を期待しています。
がんばれ、日本!