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益田 和久

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第91回 隙間時間

2022/12/01

アルバイト仲介アプリを手掛けるスタートアップ企業のタイミーに、みずほ銀行や三菱UFJ銀行など8社の金融機関が合算で183億円を融資するという報道がありました。
スタートアップ企業は、先行投資が多い上に資産担保も少ないので、金融機関は融資に消極的なようですが、タイミーの場合は、事業の安定性や将来性が評価されたことになりますね。
スタートアップ企業の融資額としては異例の規模といわれています。

ここ数年、報道でよく出てくる「スタートアップ企業」ですが、ベンチャー企業と混同されることが多いです。
いくつか定義があるみたいですが、一番のポイントは「これまで世の中になかったインパクトのある革新的なビジネスモデルを構築している」ということのようです。
併せて「短期間で結果を出す(急成長する)」という定義もあるので、今回の融資はそういった側面についての期待がかなり大きいことを示していると思います。

タイミーは、隙間時間を使って働くことを実現するアプリです。
 自分の好きな(都合にあった)時間や場所、職種を選ぶことができて、最短1時間から働くことができます。 
条件さえ満たしていれば、面接や履歴書も必要なしですぐに働けるそうです。 
仕事が終わってからの支払も早いようで、短時間労働を希望される方にとっては、満足度の高い求人サービスではないでしょうか。
すぐに働ける単発アルバイトに特化して紹介しているのも特徴で、最近では物流倉庫の作業員や飲食店員の求人が急増しており、直近2022年の8~10月期の募集人数は、前年同期比5倍に増えたそうです。

オンラインを活用してのマッチング作業や、コロナ禍に求められる非接触という、時代のニーズを捉えたサービスといえますが、誰もがスマホを持っている環境だからこそ実現できるわけです。
オンラインをベースにしたインフラやサービスを活用するようになって、最も便利になったなぁと思うのは、スケジュールの管理(共有)だと思います。
会議やイベントの開催(参加)のスケジュール調整をしてくれるアプリも数多くリリースされています。
関係者が所定の入力をすれば、あっという間に調整は完了します。
以前は手間がかかっていた調整業務も随分とスムーズになりました。

私は、弊社スタッフやプロジェクト関係者の方とは、スケジュールを細かい単位で共有するようにしています。
細かく共有することで、どの期間や時間帯が調整しやすいのか、避けた方がいいのかが把握できて、お互いが不要なストレスを抱え込まずに済みます。
またちょっとした打ち合わせや業務依頼をしたいときの「隙間時間」を見つけやすくなるので、以前よりもアウトプットは多くなっていると認識しています。

新しい生活様式に伴う新しい働き方が着実に広がってきています。
少数精鋭の人員構成により各々がたくさんの業務を抱えているからこそ、また新たな仕事が増えてきたからこそ、チームとして協業していくことが必要かと思います。
そのためにも、お互いが「隙間時間」を模索し共有し合うことで、その協業の質も量も高まっていくことを確信している今日この頃です。