陸上界で注目を集めている「フワちゃん」こと、
拓殖大学2年の不破聖衣来選手。
昨年、大学駅伝でその名前を聞かない時はないほど活躍。
出場する度に区間記録を大幅に更新。
小さな体で前を走る選手を次々と追い抜いていく姿は爽快で、
あっという間に大学女子陸上界で最も注目される選手となりました。
しかし体に大きな負荷がかかっていたのか故障してしまい、
大学1年生にして派遣標準記録を突破し、
出場が期待されていた世界陸上に出場できないだけでなく、
練習すらまともにできないほど走れない状態になってしまいました。
世代トップの選手がそれまで経験したことのない走れない状態。
精神的にも追い込まれていたかもしれません。
ですが、先日開催されたインカレの女子1万メートルで見事に復活の優勝を果たしました。
監督の話によると、まだまだ復活には遠い状態で、
今の不破選手には厳しいペースだったけれど、勝負勘も含めすごいと思ったそうです。
大会直前には故障と体調の問題で思うように練習が積めない時期もあったそうです。
気分も落ち込みもあり、自らを見失いそうになっていたようですが、
改めて自分を見つめ直し、
その原因を「目標が今の自分からは遠い存在のものしかなかったこと」と分析。
だからこそ、「直近の目標を持つこと。その目標は12月の記録会で日本記録を出すこと。」
と定めたようです。
各大学のトップの選手が集まるインカレも復活の通過点。
無事是名馬という言葉もありますが、
怪我なく、好きなランニングを楽しんでいただきたいです。
不破選手の活躍を期待しながら、今後のレースも見続けたいと思います。
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怪我という大きな挫折によって思うように体を動かすことができない、
思い通りにならない。
もどかしい思いがあったと思います。
ビジネスにおいても全てがうまくはいきません。
そんな時、不破選手のように一度立ち止まり、
今の自分の心が動く直近の目標を立ててクリアしていくことは、
成長の壁を乗り越えるのに大切なことだと感じました。