日本FLOW株式会社 代表取締役社長/CEO 半戸 祐次様（其の3）
今回の対談は、日本FLOW株式会社 代表取締役社長/CEOの半戸 祐次様にご協力頂きました。
日本FLOW株式会社様は、「Tech for Good」の理念を基に、革新的なビジネスモデルを通じて、障がい者を業界に必要な人材に育成し事業展開をされております。
ビジネスと社会貢献の両方を兼ね備える社会的企業として、AIデータサービスおよびBIM統合サービスを提供する会社です。
現在は二つの拠点、台湾本社と日本支社を持ち、アジア諸国に向けて商界や社会での影響力を拡大し続けています。
今回は日本FLOW株式会社 代表取締役社長/CEOの半戸 裕次様に人生のターニングポイントと今後のビジョンについてお話を伺います。
※日本FLOW株式会社の理念についてはこちらをご覧ください。
金山：先週は日本FLOW株式会社創業前のキャリアについてお話しを伺いましたが、半戸様の人生においてターニングポイントとなった出来事を聞かせて頂けますでしょうか。
ターニングポイントはマイクロソフトへの転職
やはり一番のターニングポイントはマイクロソフトへの転職だったと思います。
人生振り替えるとここでの経験が自分自身の価値観を上げることができたんですね。
ワールドワイドの会社ですけど、営業の時もマーケの時も結果を出してこれたというのが、自分にとって大きな自信につながりました。
かつ、マイクロソフトの仕事の進め方とか周りのサポート体制とか、やはり優れた会社だったので、とても大きな学びになりました。
それと、マイクロソフトは外資系の会社ですけど、日本的と言いますか、人と人とのつながりを大切にする会社なんですね。
そういったところが私に合っていたというところもありますし、私自身そのつながりで助けられたことが何度もありますしね。
金山：なるほど。
人とのつながりを大切にされているというのは、半戸さんのお話しから強く感じますね。
これって父の教えもあるんですが、僕が大学３年生の時に一期上の先輩が早くにご結婚されたんですが、その結婚式に呼ばれたんです。
挙式が石川県ということもありましたし、旅費やお祝いのことを考えると学生の私が参加するのは難しいかなと考えていたんです。
その時、父がめでたい事に対してお金をケチってはいけないし、そういう事に対しては全て支援してあげるから行くべきだと言ってくれたんです。
お世話になったんだったらそういう礼儀はちゃんとしなきゃいけないと教えられましたね。
それともう一つこれも大学の時のエピソードなのですが、僕が卒業する時に事件があってですね。
実は卒業前に英語の単位を落としたんですね。これが取れないと卒業できないということになりまして。
当時教授から分厚い英語の本を渡されて、これを明日までに訳してきたら単位をあげると言われたんです。
とても一日でできる量じゃなかったので、困り果てて大学時代お世話になったテニス部の先輩に相談をしたんです。
そうしたら、お前は家で待ってろと言われまして、仕事終わりの先輩方が7人も家に来てくれたんです。
そして、その本をみんなで分担して訳して一晩で全部終えることができたんです。
それをもって単位をもらえて何とか卒業することができたんです。
金山：半戸さんの人徳ですね！
もしかしたらそこで人生変わっていたかもしれませんもんね。
それでは最後に、半戸さんの今後のビジョンについてお話しを聞かせて頂けますでしょうか。
ビジネスを展開し、日本でも障がい者雇用を
そうですね。
ビジネスがあるからこそ、社会貢献の面ができますので、今では事業の発展に集中し、台湾が十数年間で積み上げた成功経験を借りて、日本の市場に適合して競争力のあるサービスを提供しています。
そこから日本の中で台湾FLOWがやっている仕組みを取り入れて、日本でも障がい者の雇用を進めてビジネスを展開していきたいと考えています。
日本FLOW創業前にスティーブに言われた言葉を今でもはっきりと覚えています。
「将来、息子と障がい者たちが働ける職場を作ろう」と。
そんな会社に育てることが私の目標ですね。
金山：素晴らしい取り組みですね！
半戸様の今後の活躍が楽しみです。
この度は経営者対談へのご協力、ありがとうございました。
これから益々のご発展をお祈り申し上げます。
今週は半戸様に人生のターニングポイントと今後のビジョンについてお話しを伺いました。
次週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。
