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岩田 慎太郎

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第1回 「ボードゲーム」 とは何か?!

2021/12/06

本日より連載をさせて頂くことになりました、
一般社団法人ボードゲーム 会長の岩田と申します。
私は、ボードゲームの専門家として日々皆様にボードゲームの魅力を伝える活動をしておりまして、ハチドリのハネの連載では、
「ビジネスに役立つ ボードゲーム活用方法」というテーマで
「ボードゲームを通して楽しくビジネススキルをアップしよう!」
という目的で執筆させて頂きます。

さて、ボードゲームと聞いて皆様はどのようなゲームを想像されるでしょうか?
「人生ゲーム」、「UNO」は子供の頃やった事があるなぁ。
「将棋」や「囲碁」などは「ボードゲーム」に含まれるのだろうか?
そんな事を思い浮かんだ方がほとんどだと思います。

また、「ビジネスに役立つ」という観点からいえば、
ソニー社が開発した「マネジメントゲーム」や、ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキの「キャッシュフローゲーム」などを想像する方もいるかもしれません。

しかし、私がこの連載で取り上げますボードゲームは、今あげたいずれも該当しません。
「人生ゲーム」や「UNO」のような戦略が少なく運要素の強いゲームは、大人になってから楽しめるかというと、正直難しいと思います。
また、「将棋」、「囲碁」は逆に実力差がありすぎて、熟練者に向かって気軽に対戦しようとはなりません。
「マネジメントゲーム」、「キャッシュフローゲーム」はもちろんビジネスに役立つのですが、こちらはそもそもが「研修ゲーム」というジャンルですので、私があえてご紹介するまでもありません。

私がこの連載で紹介するボードゲームとは、
大人こそがハマる、運と技術両方が必要となるボードゲームです。

ドイツ年間ゲーム大賞というボードゲーム界のアカデミー賞をご存知でしょうか。
毎年ドイツで、その年のナンバー1ボードゲームを決める祭典があります。
その賞にノミネートされうるボードゲームが私が扱うボードゲームであります。
ただサイコロを振って駒を進めていくすごろくのような運オンリーのゲームではなく、盤面の状況を見極めて手持ちのカードを戦略的に出したり、相手プレイヤーと交渉しコミュニケーションをはかりながら進めていくゲームなど、様々な技術を必要とします。
弊社ではこのようなボードゲームのことを、ドイツゲームと呼んでいます。

ドイツゲームは、必ずしもドイツ原産とは限りません。
近年では、日本人のドイツゲーム作家も激増し、国産ドイツゲームも毎年300種類ほど誕生しております。

この、ドイツゲームは様々なビジネススキルを楽しく身につけることにも適しているのです。
先述した手札のマネージメントは、ビジネス場面でのマネジメントに通ずるものがあります。
相手プレイヤーとの交渉は、まさにビジネス場面そのものであったります。

ドイツゲームはお子様も楽しめますが、間違いなく大人こそが1度やったらやみつきになる内容です。
この機会に是非ドイツゲームの素晴らしさが伝わり、そしてドイツゲームを通し様々なビジネススキルを身につけて頂ければ幸いです。

それでは、次回は早速、私が一押しのドイツゲームをご紹介させて頂きます。