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益田 和久

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第38回 世界とつながる

2021/11/25

故郷鹿児島の歴史文化を研究伝承する事業が中心の社団法人で、学生さんたちを支援する委員会に参加しております。
具体的には、海外留学(研修)の助成や社会人との交流の場の企画運営等です。
いずれも、これからの日本を背負って立つ青年の育成に寄与していくという主旨のものです。
これまでは、海外研修にいく学生さんの面接や帰国後に各自の経験を共有し合う機会があり、学生さんを通して様々な学びや気づきをいただいていました。
コロナ禍になり海外渡航が難しくなり、緊急事態宣言もあってしばらく当該事業がストップしていたのですが、この度再開することになりました。
その柱になるのが「オンライン留学」の制度です。

コロナ禍によって大きなダメージを受けた航空、旅行業界や宿泊業者等では、オンラインツアーやバーチャルツアー等の新たな試みが出てきました。
有料、無料ありますが、自宅にいながら旅行をした気分を味わえるというものであり、いろんな楽しみ方があるようです。
知人は、ホテルに泊まって海外現地の映像をみながらその国の料理を食べるツアーに参加して、それなりに満足だったと言ってました。
またナビゲーターが現地を案内してくれるものや、VR技術を活用して現地の風景が360度見られるものなど、よりリアルな感覚が味わえるようになっています。
以前よりVRを使って現地の風景を下見してから旅行先を決められるというサービスはありましたが、コロナ禍によって旅行商品にアップグレードしたような感じです。

弊社は、旅行会社さんの人事教育をお手伝いしていることもあり、オンライン留学の存在は認識しておりました。
海外渡航できないのなら、少しでもそれに近い体験はさせてあげたい。
青少年支援をしている立場としては思うところでしたので、せっかくの機会だからと思い、委員会に提案をして承諾をいただきました。
旅行会社各社様からご提案をいただきまして、方面や内容も様々なパターンがあり、とても魅力的なものでした。
現地のネイティブ講師による語学授業は勿論のこと、ナビゲーターによる観光地案内や現地学生との交流もあったりと、費用感を考えればメニューとしては十分なものばかりでした。
私的には、やはり現地学生との交流が魅力的だと感じています。
語学授業や観光地案内はどちらかというと一方通行的な要素が強いですが、現地学生との交流はまさに相互通行です。
海外留学(研修)の意義は人によっていろいろあるかもしれませんが、学生さんには、生まれも言語も文化も違う自分たちと同世代の人たちから、異なる考えや新たな視点を学び、世界の大きさを感じて欲しいと切に願いますし、それが活かされるときがいつか必ずくるはずです。

オンラインの魅力の一つは、世界中どこでも繋がれることだと思います。
新しい出会いは、新しい発想や新しい行動につながりますよね。
身近にある当たり前のオンラインをもっともっと使いこなして、その可能性を伝えていきたいなぁと感じた今日この頃でした。