HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

豊岡 厚惠

ホーム > 豊岡 厚惠 > 記事一覧 > 第22回 「誉認励」で劇的に変わっていかれた社員さんの事例 その3

第22回 「誉認励」で劇的に変わっていかれた社員さんの事例 その3

2021/11/24

人は「自分を理解してくれる」ということが伝わると、閉ざした心の扉が開かれる。

そんな人たちを研修で本当にたくさん見てきました。
まるでイソップ童話の「北風と太陽」です。
温かい太陽を与えると旅人は重いコートを脱ぐ
まさに「誉認励(よにんれい)」なのです。

さぁ、そして、彼らが一流人として会社の顔となっていく旅に出ました。

初回の研修では
仕事人である前に、人として、男性として「どんな人になりたいのか」
という『自分の未来像』を描いてもらいました。

荷積みに来られるドライバーから、
会社訪問に来られるお客様から、
そして会社から、

どんなふうに思ってもらいたいかということから
一人ひとりが真剣に自分と向き合い考えられました。

そこで、そのなりたい自分にむけて、また「気持ちよく接しよう」を行動基準にして
彼らの日々に実践が始まりました。

毎回、研修ではその半分の時間を使って、2週間の間に実践したことを、お一人ずつ発表
していただく事にしています。

最初の頃は、
「挨拶しました」
だけなんです。

それだけかい!
と言いたくなりますよね。(笑)

それが、2回3回と重ねるうちに、話す時間が少しずつ長くなり
一人3分前後も話す人が出てきます。

なぜこのような現象が起きたのでしょうか。

それは、彼らの話、発言を聴く態度、その「聴き方」にあります。

『聴き方』(傾聴)で「相手を認める」ということです。

この、聴く態度こそが

「受け入れられている」
「認めれている」

が伝わるのです。

そこにいる全員が、自分の話しに真剣に耳を傾け傾聴してくれる。
自分の話す内容を認めて誉めてくれる。
自分の存在が受け入れられ、認めてもらえている。
どんなことでも否定せず受け入れてくれている

それらが伝わり、彼らの中で何かが変わり始めたのです。

発言する彼らの顔がみるみる明るく変わっていかれます。
自分を認めようとしてくれている、

「受容」されている

が伝わることで、更に良い実践をして聴いてもらおう!
実践したことを聞いてもらえるのが嬉しいと、顔つきまで変わっていかれるのです。

まさに、「相手を認める態度で聴く」が『誉認励(よにんれい)』なのです。

この聴き方を全員でします。
そうすると、

「アイツこんなことを考えてたんだ」
「本当はこんなことを思う奴だったんだ」
「へぇこんなことしてたんだ」
「なんかあいつの事誤解してたな」

というようなことを思うようになり、

互いを認め合い、知らなかった人柄や性格、考え方が知れ、関係の質が高まっていくのです。

最初はたった一言で、たどたどしく話していた彼らが、
もっと話したい、もっと聞いてもらいたい、と言わんばかりに
変わっていかれました。

どんな些細なことでも、「実践したこと」〝やった〟ということに対して、全身全霊で誉めて認めました。
たとえそれらが標準に満たなくても、
これまでしていなかったことを「した」のです。

したことを拾い上げて全力で彼らを誉めて認め続けてきました。

さぁ、いよいよ、
彼らの実践が実を結んでいきます。

次回をお楽しみに。

ご覧いただきありがとうございました。