オンラインでの社内外コミュニケーション(商談や打ち合わせ)が主流になって約1年半。
お客様からは、これまでの経験やノウハウをまとめておきたいということで、オンラインコミュニケーションのマニュアルや動画教材作成の依頼がここのところ増えてきました。
社内的にもリテラシーのバラツキや、部門ごとにコミュニケーションのポイントの違いもありますので、どうしても網羅的な内容になってしまうのですが、気をつけているのは「単なる機器操作」だけのものにならないようにするということです。
作成にあたっては、同業者や顧客先で使いこなしている方にヒアリングをしますが、その方々が共通して意識しているのは、オンラインは対面の代替手段ではない、オンラインならではの特性を活かしてコミュニケーションの質を高めるということです。
特に営業担当の方は、様々な工夫をしているようです。
例えば「画面背景」です。
画面背景にオリジナリティが出せるのも、オンライン商談の特徴の一つだと思います。
最近では、初回面談からオンライン上というのも珍しくないので、名刺交換ができないこともあります。
それの代替手段として、名刺をイメージして社名、氏名、ロゴと、必要な情報が読み込めるQRコードが入った背景にされている方もよくお目にかかります。(名刺管理アプリの会社がリリースしていますので、手軽にダウンロードできると思います。)
やはり初対面だとどうしても警戒心もありますし、相手に関する情報は一つでも多いほうが話はしやすいですよね。
また、背景を自分の出身地のシンボリックなものにしたり、自分の趣味や最近の出来事の写真にする方もいらっしゃいます。
話のきっかけづくりとしてはいいですよね。
その方は毎回の商談の度に背景を変えているようですが、お客様もそれを楽しみにされていて、商談はじめの世間話も盛り上がり、会話のリズムがつくりやすいそうです。
背景だけでなく、衣装に工夫をする営業担当の方もいらっしゃるようです。
旅行会社の営業担当者の方は、沖縄方面の提案をするときにかりゆしウエアを着用して提案するようです。
さらに背景を沖縄のビーチの動画にすると臨場感も出るようで、お客様も見入ってくださるのがわかるそうです。
通常の対面営業ですと、かりゆしウエアを持参したり、自分の後方にビーチの動画を流すということはまずしませんよね。
これがオンラインですと、自然に出来てしまう。
これこそがオンラインの特性を活かした工夫だと思います。
その他、PowerPointのアニメーションに手間をかけたり、投票やチャットの機能を使って相互通行のコミュニケーションを図ることは、優先的に検討すべき事項でもあります。
このあたりは、YouTubeをはじめネット上にはたくさんのテクニックが披露されていますので、興味のある方は検索してみてください。
いずれにしても、これからオンラインでの商談や打ち合わせが主流になっていくことは間違いありません。
アプリやソフトの機能も着実に増えています。
改めてどんな機能があるかを再確認して、これは使えるというものから使いこなしていくようにしてみましょう。