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加倉井 正和

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第36回 変化 ~事例②~

2021/08/17

前回の続きになります。

休憩が終わり、モヤモヤした足取りでメンバーが集まってきました。
アクティビティのルールとゴールを再度確認してからリスタートです。

沈黙の時間から始まります。
カップラーメンができそうな時間が経った頃、
あるメンバーが口を開きました。

「とりあえず、出来る出来ないは別として案を出してみませんか?」

ここだけ聞くと普通の意見ですが、
いつも一緒に過ごしているこのチームにはこれが普通ではなかったようでした。

この言葉がきっかけで、全員が自分の考えているアイデアを発表していまいた。

そして、全員のアイデアをとりあえずやってみるという流れに自然となりました。
明らかに無理そうなことや何かちょっと違うことなど、
「あーだこーだ」とチーム全体でチャレンジしていました。

一通り全員のアイデアを実施した後、
「こういう方法は?」
「さっきの惜しかったね。もっとこうすれば・・・」
などなど、意見交換が止まらない止まらない。

その勢いのまま試行錯誤を繰り返し、
見事に課題をクリアすることが出来ました。

メンバー全員が大いなる達成感を感じている中、
振り返りを始めることにしました。

アクティビティを実施するだけなら誰でもできますが、
この振り返りが、ファシリテーターの腕の見せ所です。

前回に書いた、他人頼みの理由も振り返りのひとつです。
色々と振り返りしている中で、
今回のターニングポイントとなった場面を切り取った発言がありました。

「自分のアイデアを発言することが出来たし、それを聞いてもらえた。」

この言葉が、チームにとって重要な気づきに繋がっていきます。

次回に続く