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塩崎 俊樹

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【第33回講座】飲食店経営はチーム活動③

2021/07/26

本音の信頼作りの次に目指すこと

前回第32回講座では、チームとは何か?

チームの要件を満たす上でまず必要になる要素である「本音の信頼作り」の大切さについてお話してきました。
今回は、本音の信頼作りができた後、次にチームの要件を満たす上で必要になる「目指す方向性」について学んでいきます。

チームとして目指す方向性作り

チームとして目指す方向性作りで必要なことは、
①チームとしての方針
②仕事との関連性
③具体的な数値
④達成イメージ
⑤納得感
これらの5つの要素を満たしていることです。
この要素のうち一つでもあいまいなままであると、取り組む中でトラブルが生まれてくる可能性があります。
では一つ一つの要素はどんなことなのか見ていきましょう。

①チームとしての方針
どこに向かうのか?
その全体的な方針になります。
例えば、〇〇市でお一人様に一番必要とされるお店や昼も夜も売れるテイクアウトのお店作りなどなど、その一言を見るだけで、どこを目指しているのか?が鮮明にわかる方針を示しています。

②仕事との関連性
ここでの仕事とは、お店・部門(チーム)が会社から求められている成果(貢献:責任)を表しています。
仕事との関連性とはつまり①で定めた方針が会社から求められている成果に即した内容であるかどうかを表しています。
この仕事との関連性がないと、せっかく決めて活動したことが、なかなか会社から認められない為、いつまで経っても成果に繋がらず、スタッフ間のモチベーション低下に繋がります。

③具体的な数値
方針が明確になると、具体的にどこまで進んでいくのか?何を成し遂げるのか?について、具体的な数値で示す必要があります。
この数値は、達成地点を見える化することです。
この数値が明確にならないと、頑張って活動していることが、いい成果に繋がっているのかどうか?どこまでしたら認めてもらえるのか?わからないまま活動してしまうことになります。
その結果、活動に対するワクワク感が次第になくなり、達成感が得られないまま自然消滅してしまう可能性があるのです。

④達成イメージ
具体的な数値まで見えてきたら、改めてその数値目標は頑張ったら達成できるイメージが持てるかどうか?を確認していきます。
良くあることは、目標の数値を高く設定しすぎてしまい、最初から達成できるイメージが持てないままとりあえず歩み出すことです。
この状態では、せっかく踏み出しても、モチベーションが続かない為、達成できないまま終わる可能性が高いです。
ここでは、ちょっと背伸びして頑張ったら達成できるくらいの目標をまず設定することが大切です。
その達成の先に、少しずつ目標の数値のレベルを高めていくことがお奨めです。

⑤納得感
具体的な目標が生まれたら、再度みんなでこの①~④までをチームメンバーと確認し、一人一人がある程度の納得感を持っているかどうかを確認します。
この納得感がないと、せっかくいい目標ができても、思うような力が発揮できない可能性が高まる為、思うように目標達成に動いて行きません。
そういった事態を避けるためにも、これから進もうとする目標に対して、納得感を一人一人が持っているかどうか確認して前に踏み出すことが大切です。

「明確な方向性作り」いかがでしたか?
チームとして活動していく為には、本音で信頼しあえる仲間になり、その仲間が本当に目指していきたい場所である目標を明確にし、共有することが大切です。
次回の講座では、この目標達成に向けた取組みをしていく為に必要な「規律・約束」についてお話していきます。

☆今日の質問☆
あなたのお店はどんな目標を持って、日々活動していますか?