Bish株式会社 代表取締役 齋藤 吉秀様(其の3)
先週に引き続きBish株式会社 代表取締役 齋藤 吉秀様にご協力頂きました。
Bish株式会社様は、M&Aマッチングサイト(ビジネス売買プラットフォーム)「Bish」の運営とハンズオンで支援するM&Aのアドバイザー業務を展開されております。
今回はBish様の今後の展望についてお届けいたします。
金山:先週は、M&Aの組織統合について今までのご経験の中から事例を踏まえてお話しを伺いましたが、今週はBishが目指す今後の展望についてお話しを聞かせてください。
非上場株のマーケットを担う存在になる
現在はM&Aのサポートをメインに活動しているのですが、将来的に行きつきたいところはもっと先にあってですね、非上場株のマーケットを担えるようになりたいと思ってます。
そのためには、金融商品取引業者にならなくてはならないので、大変な道のりではあるのですが、行きつく先はそこかなと考えております。
今って非上場株の少数株主って持っているだけで何もできないというのがほとんどだと思うので、これを売買できるようになれば、企業としては資金調達しやすくなりますし、もっと市場が活性化すると思うんですよね。
金山:実際にそういったことって存在するのでしょうか。
日本ではほとんどできない状態ですね。
もちろん、証券会社は売買の仲介をできるんですけども勧誘は自主規制があったりとほとんど土俵が整っていない状態ですね。
ただ、アメリカでは非上場株のセカンダリーマーケットって言うんですが、そこら辺をやっている会社さんとかも沢山ありまして、上場していない有力なベンチャー企業が少数の株をそこで売ったり、従業員さんが持っているストックオプションとかをちゃんと売り買いできるようにしたりとかしていますね。
私どもとしては、そこが目指すところで、非上場株なのでM&Aでやっていることとほとんど変わらないんですね。
どうしても情報開示がないので、市場で価格が決まるという仕組みもないので、まず評価をしてあげないといけないので、企業価値を算定して情報開示をして取引を進めていく仕組みを作っていきたいなと考えています。
金山:なるほど。面白い世界ですね。
実現すれば、株式をもっと身近に感じる人が増えてきそうですね。
最後にM&Aって今興味関心が高い方が多いと思うのですが、そういった方々へぜひ伝えたいメッセージなどあればお願いいたします。
そうですね。M&Aを検討している方々にお伝えしたいこととしては、ご自身でも少し調べておくと実際にM&Aを進める段階で有利だと思います。
売り手であれば損をすることもないですし、買い手であれば問題を未然に防げるということもありますしね。
実際にそこらへんはアドバイザーが入ってしっかりやるというのはありますが、価格の面では相対取引なので、売り手さんの想いや買い手さんの想いもありますし、我々アドバイザーが気づかない価値がないとは言い切れませんので。
金山:M&Aを学ぼうとしてもそんなに身近じゃなかったりするので、どのように学んだらよいのでしょうか。
正直一番良いのは本で学んだ方が良いと思うのですが、専門用語や横文字も多くてあまり気が進まないと思いますので、最低限ネットで少し調べておくなどして頂けると良いと思います。
M&Aって経営の事業活動の一環で買収もありますし売却もあると思いますので、経営活動の中で必ず必要となるものだと認識して頂ければ、M&Aに携わっているものとしては嬉しいですね。
金山:M&Aってあまり身近に感じたことありませんでしたが、会社経営を長く続けていくとなると、経営の事業活動の一環とも言えますね。
大切なメッセージをありがとうございます!
また、今回の経営者対談にご協力頂きありがとうございました。
これからますますのご発展をお祈り申し上げます。
次週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。
会社情報
会社名:Bish株式会社
本社:東京都新宿区若松町8番8
事業内容:・M&Aマッチングサイト(ビジネス売買プラットフォーム)「Bish」運営
・M&A仲介・アドバイザー業務
・起業・スタートアップ支援業務
・コンサルティング