2025年を迎えて7日目。
1月7日は、「人日(じんじつ)の節句」または、「七草の節句」といいます。
最近は食べない人も多いかとおもいますが、春の七草が入った七草粥を食べる風習があります。
この風習の起源は古代中国。
その昔、中国では正月元旦の1日から7日までをさまざまな生き物に見立てた占いを行う日としていました。
1日:鶏
2日:狗(犬)
3日:猪(豚)
4日:羊
5日:牛
6日:馬
7日:人
それぞれの日には、その生き物を殺さないようにしていました。
ですので、人を占う7日は処刑を行わないとして、「人日」と呼んでいました。
また、この日には、7種類の野菜を入れた汁物を食べたとされます。
奈良時代に日本に伝わったのがはじまりで、その後、お正月に若菜を摘んで食べる“若菜摘み”や7種の穀物をお粥にして食べる風習などと結びついたと言われています。
《春の七草》
・セリ
・ナズナ
・ゴギョウ(ハハコグサ)
・ハコベラ
・ホトケノザ(タビラコ)
・スズナ(カブ)
・スズシロ(ダイコン)
春の七草をすべて合わせると約12種類の薬膳効果があり、ビタミンやミネラルも含まれているとか。
お正月に食べ過ぎて弱った胃や風邪の季節には、最適な食べ物です。
風習とは、土地や地域ごとの社会生活上の「ならわし」や「しきたり」のことです。
ただ単に行っていたのではなく、必ず意味があるのだと考えられます。
生活様式が大きく変化している今日。
どのようなことを大切にしていくかを、再度考えるきっかけになっても良い1日かもしれませんね。