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岩田 徹

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第211回 目的と目標

2025/01/03

2025年になりました。
年が明けた1月は、新たな目標設定がしやすいタイミングですね。
今年はどのような一年にしたいか、お正月の休みでゆっくりと考える時間も多いと思います。
スポーツの世界でも、今年こそ、と、目標設定している選手が多いと思います。
前年度の結果も振り返りつつ、勝利する、優勝する、レギュラーを取る、など、選手によって様々な目標を設定し、新シーズンを迎えると思います。

元日本ハムファイターズの白井コーチが、目標設定について話している動画を拝見しました。
多くの選手が3割を打つ、30本塁打、防御率2点台など、目標を具体化し、一生懸命取り組む。
具体的目標があるからこそ、モチベーション高く取り組み、準レギュラーからレギュラーを獲得したり、不安定だった成績が安定したり、活躍したりする選手も多いそうです。
日本ハム時代の大谷翔平選手も、二刀流での目標設定をし、その達成に向けて努力し、一つ一つ目標をクリアしていたそうです。
ただ白井コーチ曰く、大谷翔平選手は具体的目標を年単位や月単位、その場その場でもしっかりやっていたそうですが、
他の選手との大きな違いは、目標達成型の選手ではなく、目的追求型の選手だった、と話されていました。

大谷翔平選手にとって、3割、30本、30盗塁、投手としての二桁勝利はあくまでも短期間での目標。
当然立てた目標をクリアすべく人一倍の努力をするそうです。
ですが、大谷選手は、数値目標も当然あるが、愛される選手になる、という数値目標を達成したその先を常に見据えていたとのこと。
愛される選手になるために、高い数値目標をクリアすること、前人未到の記録を打ち立てること、自分1人の成績だけではなく、チームとしての勝利を追求すること。
その結果としてファンだけでなく、関係者からも愛され、必要とされる選手になるという、野球をやる目的が明確にあることが、他の選手との大きな違いであるとおっしゃられていました。

短期の目標をクリアし満足する人、
チームとしての大きな目標を達成し、次の目標を見失うチームなど、
目標達成することで、モチベーションを失うチーム、選手を見てきたそうです。
大谷選手は、WBC優勝、MVP獲得、ワールドシリーズチャンピオンなど、世界一の称号を数々手に入れました。
ですが、愛される選手になる、という目的を追求しているので、モチベーションを失うことがないそうです。
もはやモチベーション云々を言わずとも、大谷選手の日常生活になっているのだと思います。

2025年。
皆様も様々な目標設定をされたと思いますが、
その先の目的を改めて考え、追求してみる一年にするのはいかがでしょうか。
私も生きる目的、仕事する目的、多くの人と関わる目的を改めて考え、
2025年を今までよりもさらに充実させていきたいと思います。
皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。