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加倉井 正和

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第211回 クリスマス イヴ

2024/12/24

今日、12月24日は「クリスマス イヴ(Christmas Eve)」。

と思う人が多いでしょうが、実際には24日の日没後からが「クリスマス イヴ」となります。
クリスマスの前日と勘違いされやすいですが、Eveは夕方や晩を意味する「evening」の古語「even」が語形変化したものです。
つまり、Christmas Eveを直訳すると「クリスマスの夜」となります。

なぜ、クリスマス当日の25日ではなく、24日の日没後からが「クリスマスイブ」なのでしょうか。
その答えは、キリスト教の母体となったユダヤ教の暦にあります。
ユダヤ暦では、朝ではなく日没を境に日が変わります。
現代での「12月24日の夜」は、ユダヤ教の暦で言うと「12月25日の始まり」になります。

つまり、12月24日の日没後からすでにクリスマスは始まっていると考えることができます。
クリスマスイブは「クリスマスの前日の夜」ではなく「クリスマス当日の夜」という意味になるわけです。
現代の日本でも、多くの教会で24日の夜にクリスマス礼拝が行われています。

ちなみに「Christmas(クリスマス)」とは、「Christ (キリスト)」と「mas (礼拝=ミサ)」という2つの単語が合わさった言葉だと考えられていて、日本語では「キリストを祝うミサ」「キリストミサ」といった意味になります。
それが次第に縮まって「Christmas(クリスマス)」と呼ばれるようになったという説があります。

そして、クリスマスは「イエス・キリストの誕生を祝う日(降誕祭)」のことです。
降誕祭とは、あくまでもキリストが生まれてきたことを祝福する日であり、キリストの誕生日ではありません。

みなさんは、クリスマスについてどのように理解して(知って)いたでしょうか。

知っているようで、知らないこと。
きちんと理解していないのに、知ったような気でいること。

ビジネスでは、とても重要なことですね。

調べて知ることや聞いて知ること。
どのように自分の知識(知っている)を正確に整理するかも大切ですね。