採用活動がなかなか「簡単ではない時代」です。
特に「若手人材」や「特定専門分野」での知見の高い人材の採用は、大手各社においても困難な状況。
そんななか、大手生保会社人事部門「若手エース」と社内で呼び声の高い方を取材する機会をいただきました。
現時点で社外に公式発表されていない取り組みなので、社名は控えさせていただきますが、非常に面白い話を聞かせていただきました。
以下、若手エース（仮称Aさん）のお言葉。
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「京大」には「吉田寮、熊野寮、YMCA地塩寮、女子寮、室町寮」の5つの寮があります。
なかでも「吉田寮」は「日本最古」の現役学生寮で「築111年」を誇ります。
「運営や入居者選考」などを寮生自身が行う「日本四大自治寮」の1つで、入寮者には「自治活動への参加」が義務付けられているのですが、その出身者には「ユニークな人材が豊富」にいらっしゃいます。
「東大の駒場寮」はすでに廃寮してしまいましたが、「北大の恵迪寮」、「東北大の明善寮」とともに「日本四大自治寮」に数えられていた寮の近所には、食事もお酒も安価で提供してくれる、居心地の良い居酒屋が豊富にあるんです。
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実は、Aさん。
もともとは「営業部門」に所属されていたのですが、出張の度に、京大、北大、東北大の寮近くの居酒屋を巡り、そこで「優秀層」と言われる学生たちの「リアルな声を集め」、自社の人事、採用部門に「情報提供」をしていたのだそうです。
居酒屋での学生さんたちの「本音の会話」は、採用活動だけでなく、「定着率向上」を目指す組織作りにも大きく活用され、人事部門から「注目を集める存在」だったようです。
その場で学生たちと親しくなり、京大、北大、東北大からの「入社希望者」を増やし、さらには「一本釣り」にも10名ほど成功した頃には、「人事部門へのご異動」が決まっていたとのこと。
Aさんは、
「単純に、お酒が好きで、なんとも言えない雰囲気の良い酒場を探すことが趣味で歩き回っていましたが、今は、それが仕事にもなっているんです」
「採用予算で全国の酒場巡りもさせてもらっているんですが、まあ安居酒屋ばかりですから、多大なる利益貢献していると思いますよ」
笑いながら話すAさんの魅力に、すっかり惹きつけられた取材時間でしたが、優秀層の学生たちも惹きつけられてしまうのでしょう。
これからの採用活動の参考になる事例をお聞かせいただいた貴重な機会でした。
