全日本大学女子駅伝が杜の都、仙台で開催されました。
スポーツ好き、駅伝好きの私にとって、毎年注目している大会です。
大学女子駅伝は仙台の全日本と、年末の富士山駅伝が大きな大会。
全国の選手が大会への出場を目指し、トレーニングに励んでいます。
ここ数年、大学女子駅伝界でトップを走り続けているのが名城大学。
全日本大学駅伝は7連覇中。
各学年に強い選手がおり、4学年で切磋琢磨し、高いチーム力を誇ります。
毎年エースと呼ばれる4年生がいますが、エースの周りにも、
他校に行けばエースと呼ばれるような下級生がおり、
4年生が抜けても強い下級生が残る。
そんなチーム力を誇り、7連覇という偉業を達成していました。
ただ強い選手がいれば絶対勝てるのか、と言われればそうではなく、
やはり大会当日に向けて、コンディションを整えてベストで臨む。
各区間でブレーキのない安定した走りを見せていました。
そして8連覇を目指して挑んだ今大会。
1区のエースがまさかの脱水症状で9位と出遅れ、前の背中を追う展開。
中盤から終盤にかけて追い上げを見せるも、
優勝した立命館大学から約3分遅れて4位でゴール。8連覇を逃しました。
偉大な先輩方が重ねてきた7連覇という偉業。
自分たちの代で途切れさせる訳にいかないという重圧。
打倒名城で挑んでくる他大学からのプレッシャー。
様々なものを背負いながら1年間、鍛錬を重ねてきたことでしょう。
下級生エースと目された選手の不調。
中心選手の怪我。
各選手が必死に練習に取り組むも伸びないタイム。
そうこうするうちに迫り来る大会。
本当に大きな重圧を背負って大会に挑んだことでしょう。
結果、連覇は途切れましたが、大きな重圧を背負いながら戦った1年は、
この先の陸上生活において、とても貴重な1年に後々振り返ればなると思います。
連覇を逃した選手から、卒業した先輩へお詫びのメッセージが届いたそうです。
オリンピックにも出場したその先輩からは、
「走ってくれただけで嬉しい。ありがとう。」
と温かく優しいメッセージが届けられました。
年末の富士山駅伝に向けて残り2ヶ月。
復活優勝を遂げた立命館大学との3分差は大きい差です。
が、名城大学の富士山駅伝での奮闘を楽しみに、
自分も年末まで努力を重ねたいと思った、そんな駅伝でした。