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加倉井 正和

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第26回 うまくいく

2021/06/08

今回は研修を実施する側のお話。
「プログラムがうまくいく」とは、どういう状況なのかを考えてみたいと思います。

体験型の研修では、ゲーム感覚のアクティビティを使用します。
チームの状況や課題に合わせてアクティビティを組み立てていきます。

プログラムの組み方は人によって様々ですが、
大事なことはチームとしての個人がどのような状況にあるかです。

課題を解決するために行動しているのは受講者の方々です。
ただ、アクティビティの説明だけをするのであればファシリテーターは必要ありません。

チームが機能する為に、個人がどんな関わり方をしているか。
何を感じているか。
気づきを得る瞬間があるか。
など、
様々な場面を考慮しながらプログラムを構成してプログラムを進行します。

育成講座などで実際にプログラムを実施してもらうと、
「うまくいかなかった」との声を聞くことがあります。

もちろん、経験の差などもあると思いますが、
「思い込み」にとらわれるいることがあります。
このアクティビティを実施するとこうなるはず・・など、
参加者の行動を予想してしまうことです。

そして、行動結果が自分の思った結果にならなかった時、
「うまくいかない」と感じてしまうのだと思います。

思い込みや先入観などにとらわれず、
目の前に起こった行動事実をしっかりと見極め、
振り返りに繋げることが重要です。

どうしても理想の結果を追求しがちかもしれませんが、
結果ではなく過程を含めた行動事実から、
受講者個人が何を得られるかが一番大切なことだと考えます。

その得られた気づきが、
行動を変えるきっかけに繋がることが「うまくいく」ことなのかもしれません。