2024年が始まりました。
まずはじめに、令和6年能登半島地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、
被災された地域の皆様にはお見舞い申し上げます。
少しでも早い復旧と復興を心より願っております。
また被災地支援に向かう途中の羽田空港にて不慮の事故で亡くなられた海上保安庁の皆様にもお悔やみ申し上げます。
新年からいたたまれない天災や事故が続いておりますが、
早く元通りの日常が取り戻せるよう、私なりにも行動していきたいと思います。
さて、新年の始まりが重い気持ちでスタートしましたが、
1月2日、3日には第100回大会となる箱根駅伝が開催されました。
参加された選手やチーム関係者がインタビューでおっしゃられていましたが、
こうして駅伝が開催されることが普通ではないことを改めて感じ、
感謝の気持ちを込めながら全力で戦い抜いたようです。
その戦いぶりを見て、私も心にグッとくるものがありました。
絶対王者の駒澤大学。
出雲、全日本を圧勝し、昨年の箱根4区から他大学の後陣を拝したことがない、
圧倒的な力を保持していました。
社会人チームが走っているよう、と、青山学院大学の原監督がおっしゃられるほど、
大会前に駒澤優位が揺らぐことはありませんでした。
そして1区。駒澤大学の篠原選手がトップで襷リレー。
2区の鈴木選手、3区の佐藤選手は学生界のトップランナー。
このまま他大学をどこまで突き放すのか、と思わせる2区へのリレーでした。
しかし、ご存知の通り青山学院大学の2区黒田選手、3区太田選手、4区佐藤選手が
連続の区間賞を獲得。5区の山登りでも若林選手が区間2位ながらも区間記録を更新。
往路新記録を打ち立てて優勝。
翌日の復路でも安定した走りを見せ、2区間で区間賞。
その他3選手も区間3位以内にまとめる素晴らしい走りで、総合新記録で完全優勝。
絶対王者の駒澤大学もブレーキを起こす選手がいた訳ではなく、
素晴らしい記録で2位となりました。
熱い戦いを見せた両大学の選手たちに心から拍手を送ります。
絶対王者に勝利した青山学院大学は、箱根駅伝に照準を絞り、強化を行ったそうです。
10キロのタイムが重視されがちな大学陸上界ですが、箱根は1区間20キロ。
それは全く別物である、というのが原監督の考え。
20キロを力強く走り抜ける体力、精神力、そして各区間の特徴にあった選手の発掘と強化。
戦前の原監督のインタビューでは、
3区の佐藤選手と4区の山川選手を抑えれば可能性はある、と断言されていました。
敗れた駒澤大学の藤田監督は、
3区で佐藤選手が逆転されチームが動揺した、と答えています。
一方の青山学院大学は1区から粘りの走りを見せ、
2区からの好調な流れを最後まで継続した走りでした。
改めて肉体が資本である駅伝においても、精神面が与える影響の大きさを実感しました。
選手を信じ、箱根仕様に鍛え上げ、10区間トータルでの攻め所を熟慮し、
最適に配置した原監督の手腕。
そして自分たちの走りをすれば絶対王者と言えども勝てる、という雰囲気を醸成し、
実際に走りで応えた選手たち。
毎年箱根駅伝にはドラマがありますが、100回大会に相応しい、
素晴らしい戦いだったと思います。
原監督のチームマネジメントは、経営に間違いなく活かすことができると思います。
私も今年一年、じっくり学んでいきたいと思います。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。