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菊岡 正芳

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第11回「知識経営と人の可能性」

2023/12/18

「知識経営と人の可能性」
最初の勤務先である製薬会社時代に、
最も熱心に取り組んできた仕事の一つが、

ナレッジマネジメントでした。

暗黙知を形式知にしていき、
業績向上を図る、「知識経営」です。

一般に営業では、営業担当者は
個人で活動しているので、

そのノウハウ・知恵は、
個人に蓄積されています。
 

経験の長い担当者や、優秀な担当者は、
当たり前に出来ることが多く、

それが組織に役立つ知恵であると
気づいていません。

 
営業の知恵は、ブラックボックスと
よく言われるのは、
営業が個人活動が多いからですね。

 
ブラックボックスの中には、
知識経営で言われる
暗黙知が詰まっています。

 
”お宝の山” です。

 
ブラックボックスから
”お宝の山”を引っ張り出して、

経験知である暗黙知を
言葉にだすことを
熱心に取り組みました。

 
つけた名前は『ナレッジフォース』

 
フォースとは、
スターウォーズ・ファンなら判る

「秘めたる力」

 

営業員の持つ
「フォース=秘めたる力」を
引き出しました。

 
優秀な営業員の元を訪れ、

その人が気づいている優秀さ、
気づいていない優秀さを

聴き出しました。

 
優秀さとは、
少し違った取組み、
少し違った行動です。

 
その違った行動を集め、
ナレッジフォースとして

社内向けのポータルサイトで
公開しました。

 
ナレッジフォースを拡大し、
定着させるために、

全国大会を企画して、
実行しました。

 
全国大会の前に、
地域(支店)で予選会を
義務付けました。


予選会の実施が、
知の交流を生むことを狙い、

 
またナレッジマネジメントの有益さを
実感いただくことを狙いました。

 
ナレッジフォースの掲載内容を
マネしてやることも推奨、


”マネッジ”大賞が
エリアで設けられたりしました。

 
今、考えると、
何人の暗黙知=宝の山を、
引き出したでしょう。

 
ナレッジフォースは
10年以上続きましたが、


私が主にかかわったのは、
立ち上げからの5年間。

 
年間100件近く
掲載していたので、

合計500件は、
表出化=形式知にしました。

 
表出化していないものも合わせると、
その5倍以上はあったと思います。

 
沢山の人の話を聴き、
その素晴らしい取組みを引き出し、


みんな、それぞれ工夫している
人の可能性って素晴らしい、って

気づかせていただきました。

 
ナレッジフォースに載りたいと
刺激を受け、

さらに工夫した活動を
実施する人がいる

 
人の可能性って素晴らしいと
感じました。

 
ここに、
コーチとしての実践と学びを行っている

今の自分の原点の一つがあった
と気づきました。

 
菊岡という名前なのに、
聞けない岡さん、
と言われていましたが、


興味のあることは聴ける、
「聴く岡」さんがいました。