先週のコラムで、拙宅リフォームに伴う「断捨離」について書きました。 自宅隣接の事務所と(サテライトの)銀座オフィスにそれぞれ電話とFAXを設置していますが、電話がかかってくるのは、代表電話にしている銀座オフィスだけ。
関係性の深いビジネスパートナーやお客さまは携帯電話にかけてきますので、世田谷オフィスの電話は不要かなと。
ましてやFAXはなおさらで、これこそ断捨離すべきではないかと痛感しております。
コロナ禍による社会情勢の変化で、いろんなものの断捨離が進んだような気がします。
物理的な断捨離は勿論のこと、リモートワークが進んだことによる事務所スペースの断捨離。
非接触、非対面が推奨されたことにより、人間関係の断捨離も進んだ気がします。
「コロナ禍が落ち着いたら会いましょうね」という合言葉で、面会を延期したケースはたくさんありましたが、そのまま関係性が途切れた方もいらっしゃいます。
そこにはあまり物理的な距離は関係なかったことも事実です。
捨てるものがあれば拾うものもあります。
外出が出来なくなったことで、Netflixなどのオンデマンドサービスや、メルマガなどのサブスクリプションを契約された方も多かったのではないでしょうか。
会社によっては、福利厚生で補助を出すところもありました。
「新しい生活様式」という言葉がありましたが、仕事にも私生活もオンラインが浸透してきました。
オンラインでの打ち合わせや電子マネーは(私的には)、新しい生活様式として定着したのはないかなと思っています。
一方でコロナ禍が収束し、外出や対面コミュニケーションが増えてきたことで、新しい生活様式を見直す動きもあります。
出社回数を増やす会社も増えていますし、オンラインだったイベントは対面集合形式に切り替わってきています。
必然的に商品やサービスも見直されるわけで、先述のオンデマンドやサブスクリプションの解約やユーチューバーの方の(実質)廃業が増えているのは、その表れかと思いました。
昨年5月にコロナ禍が5類変更になり、世の中全般的にコロナ前の活況を取り戻した感があります。(実際は8割程度でしょうか)
来年以降、インバウンドが本格的に戻ってきたときには、コロナ禍前とは少し違う“新しい光景”が見えてくるのではないでしょうか。
先日、ドラッガーのマネジメントの本を読み直していたときに、「変化はコントロールできない、できるのは変化の先頭に立つことだけ」とありました。
変化を敏感に感じ取り、幅広い情報収集と自分なりの分析で、荒削りでもいいからアウトプットを出していく。
そのアウトプットを、周囲に対してこまめに発信しながら納得のいく形に仕上げていく。
コロナ禍ではどうしても受け身になりがちなところもあったので、今後はそのようにありたいなと思います。
新しい光景が見えてきそうな今、生活全般を見直す年末年始だと痛感した今日この頃です。