セルフマネジメント4つ目のステップ「重要なことに集中する」
組織の中で成果をあげる為に必要な5つのステップを再度振り返ってみましょう。
次の5つのステップで歩んでいくことが大切です。詳細は第7回講座参照。
ステップ1)時間を管理する
ステップ2)貢献に焦点を合わせる
ステップ3)人の強みを活かす
ステップ4)重要なことに集中する
ステップ5)成果をあげる意思決定をする
4つ目のステップは重要なことに集中することです。
今回は重要なことに集中することの意味を中心に学んでいきます。
一つのことに集中する
「成果をあげる秘訣をただ一つだけ述べるとすれば、それは集中である」
マネジメントの生みの親ドラッカー教授が述べた言葉です。
成果をあげるには集中するしかない!と述べているのです。
ではこの集中するとはどういう意味なのでしょか?
日常でよく使われている勉強に集中しなさい!や話を聴くことに集中しなさい!といった意味とは全く別の意味であることをまず抑えておきましょう。
マネジメントにおける集中するとは、
「最も重要なことを一つに絞り、その一つのことをコツコツ続けること」であると述べているのです。
ポイントは3つあります。
一つ目は「最も重要なこと」は何か?を見極めることです。
ポイントは緊急ではなく、重要なことに焦点を当てることです。
すぐに成果は上がらないが、それを続けていくといずれ大きな成果を生み出すようなことを示しています。
私たちはつい緊急性の高い、目の前の問題に目がいきがちで、重要なことをなかなか受け止めて行動することができません。
だから、意識して重要なことは何か?を振り返り、明確にしていくことが大切であるのです。
二つ目は「一つに絞ること」です。
重要なことが見つかってきたら、その中で最も重要なことは何か?を見極めていき、やることを一つに絞りこむ必要があるのです。
ドラッカー教授は、成果の出ない人の特徴で、「一度に複数のことをやろうとする」と述べています。
一度に複数のことを行うと、エネルギーが分散され、どれも中途半端になるからです。その結果、どれも成果に繋がらないまま終えてしまう可能性があるのです。
ここではそうならないためにも、行うべきことは一つに絞り、そこにエネルギーを集中していこうと述べています。
三つ目は「一つのことをコツコツ続けること」です。
継続は力なりの言葉にあるように、一つのことをコツコツ続けることが一見遠回りしているように見えて、実は一番の近道であるのです。
コツコツ続ける必要があるのは、周りの人に知られ、共感を得るには、それなりの時間が必要だからです。
1つのことをある一定の回数続けていくことで、ようやく相手から本物であると認めてもらえる可能性があるのです。
三つのポイントを伝えてきましたがいかがでしたか?
この最も重要なことに集中することができるようになると、驚くべき成果が生まれていきます。
それはどんな成果なのか?次回以降で事例を交えながらお伝えしていきます。
☆今日の質問☆
あなたのお店の売上が上がり続ける為に、最も重要なことは何ですか?