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高松 秀樹

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第117回:今こそ求められる「福利厚生」とは?

2023/03/11

企業経営、組織運営において、「採用・育成・定着」は、重要テーマのひとつとして取り上げられます。

それらのテーマに向き合い、改善していくことが、「優秀な人材の採用」や「離職率の減少」「社員満足度の向上」に繋がることかと。

そんななか、昨今、取組み課題のひとつとして、「福利厚生」が見直されているようです。

その変遷を見ると、もともとは、「終身雇用制における賃金の補填」として、「明治時代」に設けられた、と言われています。

それが、「高度経済成長期」には、「娯楽施設の利用」などといった「休日休暇を充実させるためのもの」へと変化し、バブル崩壊後には、贅沢に使われていた費用の見直しに迫られ、「外部委託」などへと移行してきました。

そんな「福利厚生」ですが、法律で定められている「法定福利厚生」と、会社ごとに独自で定めた「法定外福利厚生」の大きく2種類に分けられ、近年では、ユニークな「法定外福利厚生」も増えています。

・入学祝金制度
・結婚・出産時の祝金、プレゼント贈呈
・給食費補助制度
・帰省手当
・海外旅行手当

などの制度・手当は、もはや一般的にも感じられますが、「採用・定着に、効果的では?」と最近、注目を集めているのが、「花粉症手当」です。

我が国において、国民病とも呼ばれ、およそ3人に1人が発症しているらしい「花粉症」ですが、「集中力の低下」などによる「経済的損失」は「およそ1日2200億超」とも言われ、年々増え続けています。

しかも、今春の花粉の大量飛散は例年の2〜3倍とも言われているのです。。

ということは、「花粉症手当」なるものを導入すれば、「社員満足や定着率の向上」、「優秀人材の採用」に加え、「生産性向上」にまで効果がありそうですよね。

ちなみに、学生が就活する際の、入社動機のトップ3には、常に「福利厚生の充実」が見られます。さらには、入社後3年以内に離職する若手の退職理由のトップ3にも「福利厚生への不満」が存在しているようなのです。

今後、導入する大手さんが増えそうじゃないですか?