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益田 和久

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第105回 プレゼンテーション

2023/03/09

リモート形式で打ち合わせが、日常業務においてスタンダートになってきたことを実感します。
状況によっては対面での打ち合わせになることもありますが、日程調整の段階でもリモートを前提としていることがほとんどです。
リモート形式の打ち合わせが増えて、時間を有効活用できている話は以前にも書きました。
コロナ禍になって3年が経過しましたが、試行錯誤しながらも「新しい働き方」が定着してきているのかなと感じます。

つい先日、リモート形式でのプレゼンテーションがありました。
ビジネスパートナーからご紹介いただいた初見のお客様で知名度の高い大手企業さんです。
来年度実施予定のかなり大きな案件であり、今後同様の案件獲得にもつながりそうなので、是非とも受注したいと思いました。
お客様も社内で入念な検討をして一定の構想が出来ていることもあり、かなり突っ込んだ質問がくるかもしれないと、ビジネスパートナーにも言われていたので、こちらも「それなりの準備」をしました。

「それなりの準備」というのには理由がありまして、お話をいただいたのが直前だったとうこともあり、準備をする時間があまり確保出来なかったのです。(あくまで私の言い訳でしてビジネスパートナーに責任はありません)
11時からのプレゼンでしたが、資料が完成したのが当日の8時。
その後、想定される質疑応答用の使う資料を、これまでのストックから選ぶ作業をしていると、あっという間に本番の時間がきました。

結論からいうと、前向きに継続検討をしていただけるような回答をいただき終了。
一安心しましたが、自分なりに振り返ってみると反省点も多かったです。
リモート形式のプレゼンテーションの場合、直前まで準備はできますが、この準備=リハーサルの中身が問題です。
実際にプレゼンテーションに臨んで、あれだけ入念にリハーサルをしたはずなのに、思ったほどうまく説明できなかったという話をよく聞きます。
そうなってしまう原因の多くが、リハーサルのときに、ついつい「黙読」でやってしまうことだと思います。
「黙読」で練習すると、話していて“ひっかかる”ことはあまりないかと思います。
何となくスムーズに話せているような気持ちになってしまうことあります。
でもプレゼンテーションの場にいくと、実際に声を出しますし、相手の表情を見ながら、間合いや抑揚を考えて話をしないといけません。
そうすると、思った通りに話せない、口が回らない、仮にうまく話せたとしても、時間のコントロールができていないということが度々発生します。
「いい資料」と「いい発表」は違う、大げさにいうなら「わかる」と「できる」は違うということになるかと思います。

事前に関係者とロールプレイなどのリハーサルができればいいですが、チーム全体で取り組むような案件でない限り、各個人のプレゼンテーションでは、なかなかそういうリハーサルの機会がとれないのが現状だと思います。
ましてや対面の場合、移動の車中でブツブツしゃべって練習していると不審者に思われるかもしれません(笑)その点リモートの場合は、ほとんどの場合が直前まで声に出してリハーサルすることができるはずです。
プレゼンテーションはリハーサルをやった分だけ、確実にうまくなります。
リモートという環境を十二分に活かし、準備の質を高めていくのが大事だと思う今日この頃です。