鎌倉に本社を置き、web制作などを事業としている上場企業「面白法人カヤック」さん。
サイコロを振って「給与」を決めたり、印象的な画風の似顔絵が描かれた「漫画名刺」を使っていたり、何かとユニークなお取り組みが話題に上がる「カヤック」さんですが、常に新しいことを求め、真面目に面白く楽しんでいる様子は魅力的です。
そんなカヤックさんが、「株主向けの決算説明書の作成に悩んでいた」のが、2022年。
面白プロデュース事業部では、決算説明書の表現や見せ方を「ネガティブにしてみたら面白いのでは!」と、1度は書いてみたようですが、「びっくりするほど面白くなかった」ようで。。
「それならば、逆にポジティブにしてみてはどうかな!」と考えたなかで、「ギャル高」の異名を持つ「ブレア学園(東京・目黒)」の現役ギャルたちに知恵を借りたのだとか。
「企業の業績・成果」について解説する「決算資料の表現」は、当然のことながら、「専門用語」が多く、総じて「硬すぎる印象」を与えてしまいます。
市場からの興味・関心を高め、株主の裾野を広げるためには「もっと伝わりやすく」する必要もあり、「ギャルたちに相談した」とのことですが、「四半期ベースの過去最高業績を達成」は「最大もうかった!」と表すなど、ギャルの言葉・思考は「シンプルで芯を捉えており」、「とにかく分かりやすい、ギャル式決算資料が出来上がった」ようです。
リリース後は、市場からの評価も上々で、大きな話題となっています。
「沈黙の多い行き詰まった会議」や「わかりにくい資料」「硬直した思考」など、そんな凝り固まった状態を「ギャルの思考で突破しよう」と、カヤックさんのみならず、他の大手企業も「ギャル思考」を取り入れているようです。
最近では、札幌市の職員たち、いわゆる「お堅い職場」の研修でも、ギャルが講師を務めたことが話題となっています。
ミラーボールが回るクラブのような空間で、「きゅん????」「それな~」「どんなに偉い人がいても敬語は禁止ね〜」などの言葉が飛び交っていたようで、市民たちからは、拒否反応も含め、様々な声が集まったようですが、不確かな時代において、「ギャルの発想力」や「ストレートな感情」「率直さ」はビジネスにとっても大きなヒントとなり得るのかもしれませんね。
今後もウォッチしたいと思います!