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塩崎 俊樹

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【第12回講座】人の強みを活かす事例1~T社:飲食店2店舗経営 社員9名~

2021/03/01

セルフマネジメント3つ目のステップ「人の強みを活かす」

組織の中で成果をあげる為に必要な5つのステップを再度振り返ってみましょう。
次の5つのステップで歩んでいくことが大切です。詳細は第7回講座参照。

ステップ1)時間を管理する
ステップ2)貢献に焦点を合わせる
ステップ3)人の強みを活かす
ステップ4)重要なことに集中する
ステップ5)成果をあげる意思決定をする

3つ目のステップが人の強みを活かすことです。
今回は人の強みを活かす為の3つの準備ステップを活用して、成果に繋がった事例を中心に学んでいきます。

事例① 毎月の勉強会で強みに目を向ける大切さを共有

◆ビフォー◆
当初はお互いの問題点探しばかりを行い、新入社員を中心に離職が止まりませんでした。
売上も伸び悩んでおり、3店舗以上の出店をするためには新入社員の離職を無くして、育つ仕組みを作る必要性を感じていました。
しかし、どうしたらいいのか悩んでいました。

◆取組みとアフター◆
毎月1回ランチの店休日を作り、3時間の勉強会を開催しました。
お互いの違いを知る体験型ワーク、ペアやチームで協力して乗り越える課題を体験しながら、チームで成果を上げるポイントを学びあっていきました。
3回目の活動の際に、「強みを活かす」考え方を学びあい、お互いの強みを知る方法の一つである「ストレングスファインダー」の共有と診断を行いました。
社員のストレングスファインダーの一覧表を作ることで、社長も一人一人が違っていること、関わり方を変える必要があること、強みを活かした人事を考える必要性に気づきました。
4回目の勉強会で社員同士でも、お互いのストレングスファインダーを通じた5つの強みを知る機会を設けました。
関わり方を変えることや自分の強みを受け止める必要性を感じ、意識した行動をとるようになっていきました。

入社3か月目まで毎月「辞めたい・・・」と相談してきていた女性新入社員が「続けます」「目標を持ちたいです」と変化。
お互いの違い、強みを意識した行動を日々続けてきたこと、相談の度に全員のストレングスファインダーの一覧表を基に、発言・行動の傾向を振り返り、受け止め方、対応の仕方を確認しあったことで、一人一人が考え方を変えていくようになりました。

お互いが強みを意識した活動の習慣化が進んでいった6回目の勉強会から、お店の集客や対応力向上に向けた取組みを皆で学び、話し合い、考えていきました。
今まで各々の経験や感覚で進めていた集客や接客のあり方を見直し、集客・売上アップに向けた体系的な知識である集客マップの考え方に沿って、課題、取り組むべきことを話し合い、決めていきました。

その結果、翌月以降2店舗共に売上が15%ずつ増加傾向に。
一人一人が自信を持ち、さらに上を目指して活動するようになりました。
そして、初めての経営方針発表会の開催、3店舗目の出店に繋がりました。さらに大きな成果は、入社当初毎月「辞めたい」と言っていた女性新入社員が3年以上勤務を続け、キッチン、ホールでも影響を与える重要なスタッフに成長したことでした。

◆T社の事例まとめ◆
まずみんなで新しい流れを作るための時間を確保し、定期勉強会に参加することを最重要な貢献の一つに設定。
共通の体験をし、共通の知識を学びあい、実践、振り返りを重ねることで、人の強みを活かすことの大切さを一人一人が意識して行動するようになったことが、成果創出につながったカギです。
人での悩みがなくなったことで、お店の売上アップにみんなの意識が集中できるようになったのです。

☆今日の質問☆
あなたのお店ではスタッフ一人一人はどんな強みを持っていますか?