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塩崎 俊樹

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【第61回講座】(緊急)真面目な経営と今大切なこと

2022/02/10

オミクロン株感染拡大

オミクロン株の感染拡大が止まらない状況の中、蔓延防止特別措置法が適用される地域が増えています。

以前の緊急事態宣言の時以上に、集客面で厳しい状況が続いている飲食店が多数あります。
特に埼玉県の飲食店では、この対応に対してもう一つの問題があります。

接種証明書の悪夢

今回の蔓延防止措置で全国47都道府県のうち埼玉県のみ、飲食店で飲酒をする際接種証明書が必要になっています。
しかもそれがお店にとって協力金を受け取る条件にもなっています。
岸田総理がその確認は必要がない旨を伝えましたが、埼玉県のみその確認を条件に出しました。

その結果起きている現実は、想像以上にひどい状況でした。
居酒屋など夜のお店を中心に多くのお店で、接種証明書の確認をお客様にしようとすると、その時点で退店されるお客様が続出しています。
さらに予約時に確認をすると、「じゃあいいです」と電話を切られて、予約がキャンセルになるケースが続出しているのです。
東川口にある居酒屋Aでは、この対応を真面目に続けた結果、月曜日から金曜日までお客様の来店が0人になっていました。

一方で接種証明書の確認を行わず、営業時間も要請を守らないで営業している浦和駅近くにある居酒屋Bは夜の9時を過ぎても満席の状態が続いていました。

接種証明書の確認をお客様にすると、退店される理由は接種証明書をもらっていない人が多数いることと、それを持ち歩くこと自体が面倒に感じているお客様が多い為です。
僕も接種証明書を受け取っていません。

そういった現実を知らない行政と、行政からの指示なので仕方なしに真面目に確認を行っている飲食店、接種証明書の必要性をあまり感じていないお客様の中にギャップが生じている限り、この悪夢のような状況はどうしようもない事態になっていると感じています。

だから今耐える時

今の状況を踏まえて大切なことは、耐えて生き抜くことです。
その気概をまず持ち、今できること、解除された後に向けて今すべきことを見つけていき、スタッフを巻き込みながら生き抜いていくことです。
今お客様が来ない状況の中でも真面目にお店を明けて経営している飲食店に一番生まれている資源は「時間」です。

この時間をどう有効に使っていくことができるか?が今大切な時になっています。
ある飲食店では、やっと雇ったばかりのアルバイトさん達を繋いでいく為に、1日2時間だけでも入れる日は入ってもらっていました。
お店の掃除をしながら、スタッフさんと会話をし、お互いを知る機会に繋げることで、少しでもお店に対する信頼を作っていくことに力を入れていました。

今できることは何か?今すべきことは何か?
この機会だからこそ、ぜひじっくり考えて、行動を決めて動いていってくださいね。

☆今日の質問☆
あなたはオミクロン株感染拡大による厳しい状況を踏まえて、今できることは何ですか?