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塩崎 俊樹

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【第59回講座】(緊急)採用市場の現実は変わらない。

2022/01/27

オミクロン株感染拡大

オミクロン株の感染拡大によって蔓延防止重点措置が再び全国規模で実施されました。
その影響は大きく、実施されている地域の飲食店は軒並み売上が激減している状況です。
ある焼肉チェーンでは、1月2週目以降予約のキャンセルだけで400名を数えました。
お店にとっては大打撃となった感染拡大と蔓延防止。

休業する飲食店も増加していく中で、再びアルバイトやパートのシフト減や社員の休業など、働くことができない状況が生まれていたり、シフトインしていても暇すぎてやりがいを感じられない状況が生まれていたりします。

今回は、この状況を踏まえて予定を変更し、今この状況下で採用、育成において大切なことを書いていきます。

採用市場の現実は変わらない

オミクロン株感染拡大前、採用環境は厳しい状態が続いていました。
そして今後さらに厳しくなると考えられていました。
10月、11月、12月の求人倍率は飲食店では3倍以上になっています!

この求人倍率は今回の蔓延防止重点措置を踏まえて、どのようになるのでしょうか?

答えは、「厳しさは変わらない」です。

えっ!なんで?
と思うかもしれません。

むしろ今まで採用できなかった大手チェーンなどは、今を絶好のチャンスに捉えるでしょう。
今回採用を一時的にやめる飲食店も出てくるでしょう。
しかし、それは今回の蔓延防止措置がよっぽど長引かない限りはあまり起こりません。
理由は10月に営業再開した時に、一度失敗を経験しているからです。
今が厳しくても再開後の人の確保は常に考えておかないといけないと。

その教訓がある為、一時的に厳しくなる蔓延防止重点措置の中、なんとかして人の確保だけは進めていこうと考えている飲食店が多くいます。

さらに決定的な現実は、少子高齢化による若年者人口の減少が止まらない「シフト」の状況にあることです。
もう一度言います。
一時的な「トレンド」ではなく「シフト」です。

つまり簡単には戻らない時代の大きな変化です。
時代はどんどん「シフト」しています。
この人の問題は、今後十年以上にわたって日本の飲食店についてくる現実でもあります。

新型コロナウイルスも「トレンド」です。
比較的長く続いていますが、これが10年以上続くことはありません。
長くても来年には終わりを迎えているはずです。
でも若年者人口をはじめとした労働者の減少は止まりません。
だから採用環境の厳しさは変わりません。

採用と人材育成は中長期的目線で進めていく

今回の状況を踏まえて、大切なことは10月以降なんとかして採用し、人を育成していこうと動いていた流れを止めないことです。
いずれにしても長い闘いになります。
その状況下では常に募集と育成に力を入れながら人の確保を地道に進めていくことが大切です。
粘り強さが求められます。

人に対してあきらめないで、地道に改善を重ねながら、人の採用、育成を続けていった飲食店だけが、今「シフト」している採用における厳しい現実を乗り越えていくことができるのです。

次回は、オミクロン株の状況を見ながら書いていきます。

☆今日の質問☆
あなたはオミクロン株感染拡大を踏まえて、採用育成について何を取り組んでいますか?