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豊岡 厚惠

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第18回 社員スタッフとのコミュニケーションが不足すること一体どんな事態を招くのでしょうか。

2021/10/27

前回は、モチベーションが下がる3つの要因として、
「上司と部下の関係」についてお話いたしました。
そこで、部下との「関係の質」を高めるための質問をしていました。

①たとえ5分10分でも頻繁に接点を持ってコミュニケーションをとる
②2~3カ月に1回、半年に1回でも、1~2時間時間をとってゆっくり話を聞く

さぁ、どちら選ばれましたでしょうか。

どちらも正解のようで恐らく、迷われたのではないでしょうか。

正解は 「1番」です 。

ゆっくり時間をかけて話を聞く方が良い気もしますが、
『頻繁に 部下との 接点を 持つ方が 良い』 と されています。

もちろん、2番が不正解ということではないのですが
頻繁に言葉を交わして コミュニケーションを取り 
接触回数を 増やしている方が 『関係の質』が高まるということです。

いかがでしたでしょうか。
忙しい中にも、たとえ5分でも10分でも声をかけたり、コミュニケーションの機会を持つことこそが
部下との関係の質を高め、モチベーションを下げない大きな要因となるということです。

さて、そこで、
社員スタッフとのコミュニケーションが不足すること一体どんな事態を招くのでしょうか。

いかがでしょうか。
一度ご自身で思いつくまま考えてみましょう。

さぁ、どんなことが思い浮かんできましたでしょうか?


・互いに壁ができる
・疑いが発生し誤解が生じる(どう思われているんだろう・・・/悪い解釈)
・勝手な解釈でミスが生じる
・互いに探り合い(きっとこうに違いない・・・)
・仕事の依頼がしづらくなる        
・モチベーションがダウンする 
・報連相がしにくくなる

このようなことが思い浮かんだでしょうか。
これをほおっておくと、どうなると思いますか?

   ↓
・業務が滞る
・チームが乱れる
・愛情不足(構ってもらえない気にしてもらえない) が引き起こす風紀の乱れ
・思いやりの欠如
・我関せずの人を作る

いかがでしょうか。
コミュニケーションが足りないことが原因で起こる問題は非常に大きいのです。

アメリカの心理学者ドン・クリフトン氏は『バケツ理論』を提唱しています。
全ての人は心に大きなバケツを抱えていて、

人からの「称賛」、「肯定」、「認知」、「関心」の水をためこみたいと思っている
というもので、

「気に」かけて
「興味」を持って
「認めて」欲しい
「否定」しないで
と思っているのです。

心に抱えたバケツの水がたくさん溜まれば、その人は「幸福感」を得られ、
カラになればなるほどその人は「失望感」(やる気を失う)を持つという理論です。

良い成果を上げた
お客様に喜んでいただけた 
普段から人の嫌がることも進んでしている

しかし、
誰も誉めてくれない
認めてくれない、
気にしてもらえていない、
興味をもってくれていない、
ねぎらいの言葉すらない、
となると、
心のバケツの水が干からびていくんですね。

もちろん、誉めてもらうためにしているのではなくても、
誰からも関心を持たれていないと、モチベーション下がりませんか?

他人から、特に会社では上司であるあなたからの
賛辞、
褒め言葉、
積極的評価、
肯定的な言動
によって心のバケツは満たされていくということです。

逆に、他人から受ける非難、批評、悪口、叱責、無視等の否定的な言動によって
心のバケツは干上がってカラになっていくということなんです。

社員スタッフは一人一人個性が異なり、能力も違えば考え方、感性も違いがあり、
同じ話しをしてもそれぞれ感じ方、受け止め方が少しずつ違います。

でも、共通することは、

「自分のことをわかってほしい」
「関心を持ってほしい」
「認めてほしい」
「誉められたい」
と思っているとうことです。

これは上司と部下に限らず、親子、夫婦、恋人、どの関係にも言えるでしょう。

もちろん、これを読んでくださっている上司であるあなた自身にもいえることかもしれませんね。

是非、言葉にして、
「気持ち良い挨拶ありがとう」
「素晴らしいね」
「さすがだね」
などと、思った通りのことを言葉にしてみましょう。

相手がキラッと輝く瞬間が見れますよ。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。