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第237回 直契約が増える企業講師の『3条件』

2025/12/08

今日は、企業研修の現場で「また、この人にお願いしたい!」と指名される外部講師の条件について書きたいと思います。

私はこれまで300社以上の組織に関わってきました。その中で、契約が続く講師と、途切れてしまう講師の『違い』はものすごく明確だと感じています。

そして、その違いは、スキルでも資格でも、話し方の上手さでもありません。
企業が外部講師を見るポイントは、たった3つ。
今日はその3つを、現場のリアルな声とともにお伝えします。

経営者が講師を選ぶ「たった3つ」の視点

企業が外部講師を見るポイントは、実はシンプルです。

1.この人と一緒に仕事をしたいか?(人間性・信頼感)
どれだけ専門知識があっても、「一緒に仕事したくない」と思われたらアウトです。
研修は『人と人が向き合う営み』です。
講師自身の空気・安心感・誠実さは、企業側が最も敏感に見ている部分です。

2.社員を安心して任せられるか?(場づくり・関係構築力)
知識を伝えるだけの講師は、今やいくらでもいます。
経営者が本当に手放したくないのは、社員が安心して話せる場をつくれる講師。
つまり、
「この人に任せれば、場が乱れない。」「社員がきちんと向き合う空気をつくってくれる。」という『場の安全管理能力』です。

3.望む成果を出してくれるか?(再現性・実績)
ここで重要なのは
『成果を出せることより、再現性があるか?』
偶然ではなく、「あの講師に頼めば、毎回こうなる」と企業が確信できるかどうか。

この3つが揃ったとき、こう言われます。
「次もぜひお願いします。」
それが直契約につながる、最強の条件です。

経営者の『生の声』が教えてくれたこと

実際に、こんな声をいただくことがあります。
ある経営者は、静かにこう言いました。

「講師の話が上手でも、社員が心を開かなかったら意味がないんです。」
そして、こう続けました。
「星さんの研修は安心して自己開示できる場になる。だから続けてお願いしてるんです。」

別の企業では、こんな言葉が。
「正直、目標達成できるのか半信半疑でした。でも達成しました。」
その理由を尋ねると、返ってきた言葉は意外なものでした。
「自分の言葉で考える場があるから。やらされ感がないから行動が変わるんですね。」
これこそが、講師が『一方的に話す研修』と『自走する場をつくる研修』の違いです。

講師が結果を出せるのは、『話の上手さ』や『知識量』ではありません。
成果が出る理由はただひとつ。

場の力で、社員が自分から動く状態が生まれるから。

やらされ感ではなく、やりたい・やってみようという「内発的な動機づけ」が起こる場
これがあるから、行動が変わり、結果が出る。
だから企業は直契約を続けてくださるのです。

「場づくりが上手ですね」と言われますが、実は、これは生まれつきの才能ではありません。
必要なのは、たった3つ。

1. 相手の感情をそのまま受けとめる
「否定せず、正解を押しつけない」という姿勢

2. 自分の感情を過剰にコントロールしない
無理に取り繕ったり、正しくあろうとしない。

3. 相手を変えようとしない
『対話の循環』をつくることに意識を向ける。

この3つだけで、場は驚くほど変わります。
社員が「話してもいいんだ」と感じるようになり、経営者は「この講師なら任せられる」と判断します。

そして、この根底にあるのが、私が提唱している「自走組織構築」の考え方です。
人は、押されると止まり、尊重されると動き出す。
その仕組みを研修という『場』に応用したものです。

まとめ:直契約が増える講師とは何者か?

企業に選ばれる講師は、
・話が上手い人ではない
・聴くのが上手い人でもない

では誰か?
「やらされ感なく、人が自分から変わる『場』をつくれる人」。
その結果として、再現性をもって成果が生まれる。
それこそが、直契約を生み出す『講師の最大の武器』です。

あなたがもし、
「もっと企業に選ばれる講師になりたい」
「単発で終わらない関係性を築きたい」
そう思っているなら、
次にご案内する講座は必ず役に立ちます。


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