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星 寿美

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第176回 自走組織は管理をしないってことですか?

2024/09/16

『自走組織とは、コントロールを手放して、やらされ感なく社員が目標を達成する組織のこと。』と、私はよく話します。
その時に寄せられた質問が今日のテーマです。

『自走組織は、管理をしないってことですか?管理をしないとどうなりますか?』
という質問でした。

管理をすることと、コントロールを手放すことは同義ではありません。
別物なのです。

まず、人が集まればどんなに少人数であっても、何かしらの管理は必要です。
そうじゃないと、それぞれが、好き勝手に動いて収集つかなくなります。

管理とは?

少なくとも、
『この場所は、こういう場所です。こんなルールで運営しています。こんな目的に向かっています。』
これらが明確でないと、逆に自走することも難しいですね?
ここが明確だからこそ、その中で、できることが分かるのですから!

なので、組織やそれぞれの役割や、ルールや目的・理念などは必要なのです!
それらを管理と呼ぶのであれば、必要不可欠なものです。
では、コントロールを手放すとはどういうことでしょうか?

コントロールを手放すとは?

それは関係性です。
管理(組織・役割・ルール・目的・理念、etc)された中での関係性のことなのです。

マニュアルがあるような、全員が同じことをするべき仕事は、そのマニュアルに沿って全員が同じレベルで行えるようにします。
それは『やらされ感』ではなく、そのこと自体が『仕事』ですね?

もちろん、そのマニュアルをさらにより良くするためのアイデアを出すことは素敵なことです。
そんなことも含めて、例えば

・ミスを減らすにはどうしたらいいか?
・納期を守るためにさらに何ができるか?
・目標達成するために、どうしたらいいか?
・もっと仕事を楽しくするには何ができるか?

そういうアイデアや創意工夫、もしくは人間関係のあれこれなどを、気兼ねなく話せつ『関係性が大事』なのです。

ミスをしてしまった時も同じです。
関係性が悪いと、つい隠したくなります。
でも、関係性が良ければ、すぐに相談できます。
相談すれば、それをどう乗り越えるか、みんなで考えて、ナレッジが積み重なっていきます。

アイデアも、ミスも、よりよくするために、気軽に伝え合える関係性。

この関係性は、コントロールが強いと構築しづらいのです。
しかし、私たちは幼少期から強いコントロールの中で誰もが育ってきているので、この『コントロールしている』ということ自体に無意識。
人をコントロールすることが、あまりにも当たり前になっている現代社会です。

自走組織は、役職もあるし、ルールも理念もある。
それは今までの管理するマネジメントと変わりません。
何が違うかというと『人として対等』『お互いに成長し合える関係性がある』という部分です。

上司の言うことが絶対正しいわけでもないし、年上だからといって、答えを全て知っているわけでもない。
ましてや今までとは違い、どんどん変化していく不透明な時代。
若い人の感性が会社を救うこともあるのです。

会社の発展と、個々の目標を一致させて、一人一人が自分ごとで関わること。
所属意識を超えて『自分たちが風土を作っているのだ』と言う意識を持てること。
会社や仲間を信頼しあって、自分ごとで関わる風土と、コントロールの強い組織は同居できないのです。

もちろん、中にはコントロールされている方が楽だという社員もいます。
そういう社員を変えようとするのではなく、ありのままを受容します。
このように、コントロールを手放すことが正しいのだ、ということを言いたいのではなく。
例えば『コントロールされている方が楽』というその人の主体性を尊重するということです。

こうするべき!こうしろ!とコントロールするのではなく、
一人一人、みんなで『よりよくなっていくために、対応な関係で、その人らしさを尊重し合いながら、アイデアや想いを伝え合える組織』にしていく。
それが私の使命です。

おかげさまで、関わった企業様は数値目標でそれを証明しています。
会社は人でできている。
お互いに成長し合える関係・風土はこれからの時代、最強だと自負しています。

まだまだ引きで見ればマイノリティなのかもしれません。
しかし、表層ではなく『本質的』な関わりが一般的になっていくのだと思います。
今はまだ、コントロールが強いことに無意識な時代。
コントロールを手放す関わりで、成長や成果を喜び合える組織という風土を創っていきませんか?

ということで、
『自走組織は、管理をしないってことですか?管理をしないとどうなりますか?』
の質問に対する答えは、
「管理は必要。関係性を変えることで、人も組織も成長する自走組織に育ちます!」ということでした!

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