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加倉井 正和

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第108回 現代版○○

2023/01/03

最近、テレビや新聞で話題になっている本、
「愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集①」
著者:佐々木良

決して、KinKi Kidsの2枚目のシングルCD「愛されるより 愛したい」とは関係ありません。

こんなつまらないオヤジギャグ、、、
今年も続けていきます。
また、私の研修でも体験することができます(笑)

話を本の方へ戻しますと、
著者の佐々木良氏は、万葉集を若者にもっと広く、気軽に触れてもらえるようにと自らが出版しました。
1300年前に奈良で生まれた万葉集を、「令和の若者言葉」や 「奈良弁」を使って訳した本です。

女流歌人の大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)の歌

来むと言ふも 来ぬ時あるを
来じと言ふを 来むとは待たじ
来じと言ふものを

この歌を、次のように訳しています。

くんのかい? こんのかい!
こんの? くんの?
いや こんのかい!

その他、
「ますらを」を「イケメンの俺」と訳していたり、
「ワンチャンないで」「織姫しか勝たん」「キュンキュンして死にそう」
などのフレーズも使っています。

子どもから大人まで楽しめる本で、早速重版がかかっているようです。

また、NHKで放送していたテレビも話題になりました。
「もしも歴史上の偉人がスマホを持っていたら?」という設定で、全編スマホ画面のみという演出で話題となった『スマホ時代劇』。
光秀のスマホ(第1弾)
土方のスマホ(第2弾)
義経のスマホ(第3弾)

現代に合わせた「表現」を使うことで、
苦手な歴史も身近に感じることができたのかもしれません。

三谷幸喜氏の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も現代語を多く使用しています。
「大河っぽくない」という声もあるみたいですが、
「首チョンパ」のワードは、トレンド入りしました。

興味がない人に対するアプローチとしては、とても有効な手段ではないかと感じました。