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金山 正明

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第50回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2021/11/28

MCS株式会社 関 浩司 社長(其の2)

今回の対談は、MCS株式会社 代表取締役社長の関浩司様にご協力頂きました。
MCS株式会社様は、日本に7社しかないマイクロソフト認定のMAR事業を展開される他、リサイクルPC事業、システム開発事業、スクール事業など、多角的に事業を展開されております。
今回は先週に引き続き現在にいたるまでのストーリーをお届けいたします。

金山:先週は創業までのストーリーを聞かせて頂きました。
50億円規模にまで会社を成長させ、その後はどのように事業展開されたのでしょうか。

そうですね。
海外の取引先と値段交渉し、国内で販売していれば、お金になるのは分かっていたので、そちらの事業をパートナーに任せて新しい事業に着手し始めました。
その一つが2007年にはじめた「Hoimi」という事業でして、これはグラフィックデザイナーが作品を発表する場を設けて、それをプラットフォーム上で見た人たちが応援するというもので、売り上げは年々増えていきました。
ただそうこうしているうちに、DVDやブルーレイの登場もありましたが、パートナーに任せたばっかりに、会社の体質が赤字になっていきました。

家賃350万円から8万円の戸建てに移って再起する!

これはダメだと思い立て直しに入るのですが、固定費から減らそうとなり、当時350万円の家賃だったテナントから、8万円の戸建てに引っ越しまして、社員にここから再起しよう…と言っても、経営の失敗なわけですから、残念ながら辞めていく社員が多かったです。
売上はそこまで下がっていなかったのですが、黒字を凄い勢いで食いつぶしていました。
運が良い事に、銀行から当時7億円のオファーが来たので借り入れをしました。
これが運よくリーマンショックの前でして、ここで借り入れができていなければ乗り越えられていなかったかもしれません。

金山:7億円の借り入れですか!それだけの金額を借り入れできたのもすごいのですが、その後はどのように立て直しを図ったのでしょうか。

「Hoimi」をはじめ、新規事業はいくつかはじめていたのですが、特にリサイクルPC事業が大きく成長していきました。
ソネット株式会社様とのお取引もありまして、年間12万台以上販売をしておりました。
のちにMARパートナーとしてマイクロソフト様とも直接お取引をさせて頂くことになるのですが、コロナ禍において特にこちらの事業が成長していきました。
本当に運が良いとしか思えないですよね。

金山:なるほど。
創業から今まで会社という組織で様々チャレンジをされたと思いますが、改めて振り返って経験から学んだことや教訓にしているものってありますか?

勢いだけで仕事ができると思っていたのが最初のフェーズですね。
もしかしたら周りは大変だったかもしれませんね。
どこまでも行ってやろうと思っていましたからね。次にチームで動くことの大切さを学びました。
ただ、意外とチームが機能しないということを理解します。
そして、必要な時に人を採用するから失敗するというのを学びました。
自分の苦手な部分を得意としてやってくれる人と仕事をしなければいけないですよね。
困っているから雇うのではなくて、どんな人と一緒にやりたいかを明確にして、そういう人を一生懸命口説いてくるのが大切ですね。 

金山:なるほど。実体験から生まれた学びですね。
どんな人と一緒に事業を行うかはとても大切だと思います。
次週は、MCS様の今後のビジョンについてお話を聞かせてください。

今週はMCS株式会社様の創業から現在にいたるまでのストーリーをお届けしました。

会社情報

会社名:MCS株式会社
本社:〒111-0052   東京都台東区柳橋1-32-7 6F
コーポレートサイト:https://m-cs.co.jp/
事業内容:・システム開発
・グラフィックデザイン事業
・PC周辺機器輸入輸出
・リサイクルPC事業
・ユーザーサポート事業
・営業コンサル事業