第48回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~
2021/11/14
フリーアナウンサー 山口智子 様(其の4)
3週にわたり、フリーアナウンサーの山口智子様にご協力頂きました。
今週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そしてキャリア形成に活かすためのポイントをお届けします。
今回山口様との対談で一番印象に残ったことは、山口様の歩んでこられたキャリアそのものです。
アナウンサーとしてのキャリアはもちろん、伝え手として、講師としての数々のご経験、そして酒蔵ナビゲーターとしての挑戦。
そのキャリアから感じたこと、気づいたこと、そして我々のキャリア形成にも活かせるポイントをまとめてみたいと思います。
小学生の頃の夢と自己実現について
小学生の頃描いた夢。人それぞれ様々ですが、誰もが将来はこうなりたいと考えたことはあると思います。
野球選手になりたい、ピアニストになりたい、パティシエになりたい。
その当時の解像度はいかがでしたでしょうか。
人それぞれですが、決して高くはないでしょう。
山口様の場合、小学生の頃からの夢であったアナウンサーというお仕事。
夢を追い続け今フリーアナウンサーとして活躍されています。
そんな山口様ですが、心の中にはコンプレックスのような悶々としたものがずっとあったそうです。
夢が現実になるというのは、抽象的なものが具体的になるということです。
サッカー選手になりたい、学校の先生になりたい、医者になりたいといった夢を叶えた人はいるでしょう。
ただなることがゴールではなく、その先に目的が存在するはずです。
先日サッカーコーチをされている方にこんな話を聞きました。
「プロサッカー選手になれるのは選ばれたコンマ数パーセントの人間だけ。なのに日本のサッカー選手はなることが目的で活躍する選手は数少ない。その点海外はハングリーさが違う。サッカーに命を懸けて大金を稼ごうという選手がゴロゴロいる。」
夢って明確なようで、その解像度って意外と低いことが多いです。
特に夢を叶えた先にどうなりたいか、その目的は何なのかという部分は人によってかなり違いがあるのではないでしょうか。
3つのキャリアを掛け算して100万人に一人の人材になる
よく3つのキャリアを掛け合わせると、希少性の高い人になると言います。
具体的には100万人に一人の人材です。
山口様の場合、アナウンサーとして培ってこられたご経験そのものが講師として、酒蔵ナビゲーターとして活きています。
対談の中では、「悩みながらも続けてきたことが、人の役に立つんだ!」と今までアナウンサーとして経験してきたことを体系的に教えることで人に喜ばれるとおっしゃっていました。
すでにアナウンサー×講師という二つの専門的なスキルが合わさっていますが、そこにさらに酒蔵ナビゲーターというエッセンスが加わり、3つの掛け算が生まれています。
山口さんの場合、偶然3つの掛け算ができたと思いますが、これはキャリア形成を考える上でとても有効な手法と言っても良いでしょう。
100万人に一人というのは、全国の学校の先生の数が約100万人ですから、その中のNo1になるというと分かりやすいでしょうか。
とても希少な人材になります。
そうなるとどうなるか。メリットは様々ですが、簡単にまとめるとこうなります。
①競合がいなくなる
②他者が簡単に真似できない
③価格を自由に決めれる
今のキャリアに悩みがあるならば、3つのキャリアを掛け合わせるという視点で今後のキャリアを考えていくことをお勧めします。
今週はフリーアナウンサーの山口智子様との対談から得た学びと気づき、そしてキャリア形成に活かすためのポイントをお届けしました。
ご協力いただきました山口様には感謝申し上げます。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。
インタビュイー
フリーアナウンサー山口智子様
事業内容:
・フリーアナウンサー
・声と話し方、聴き方の講師
・酒蔵ナビゲーター
※Podcast「酒蔵トーク SAKE魂」