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金山 正明

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第36回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2021/08/15

 3週にわたり、株式会社ワングロース 代表取締役社長の宮田 慶様にご協力頂きました。今週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。

 今回宮田様との対談で感じたことを一言で表現すると「セルフイメージを正しく持って利他的に行動すること」で人、組織は育つということです。言葉では言うには簡単なことですが、実践するには様々な前提が必要になるでしょう。もちろん、それを学ぶにはワングロースのドアをノックすることが一番だと思いますが、少し今回のコラムで整理をしてみようと思います。

セルフイメージについて

 まずはセルフイメージについて。「自分に対して自分が描くイメージ」と言ったらよいでしょうか。人はそれぞれセルフイメージを持っています。「こんな場所私には似合わない」だとか、「私はもっと成果を出せる人間だ」とか、良くも悪くも自分に対して自分が描くイメージを持っています。
今回の宮田様のお話しの中で「セルフイメージを正しく持てていないまま大人になっている」という話しがありましたが、なぜセルフイメージを正しく持つ必要があるのでしょうか。それは、どのようなセルフイメージを持つかによって行動の選択が変化するからなんです。具体的には、我々の脳に備わっているRASというものの働きによって、人がキャッチする情報が人によって異なるという現象が起こります。多くの人が聞いたことない言葉だと思いますが、英語でReticular Activating Systemと書くそうです。(※日本語で網様体賦活系と言うそうです。)目の前に起こるさまざまな現実の、どれを認識して、どれを認識しないかを振り分けているフィルターのことです。RASの基準がセルフイメージに沿ったものになるようで、選択できる現実が変わるそうです。正しいセルフイメージ持つことで、日々の選択と行動が変化するのではないでしょうか。

利他的に行動する

 そしてもう一つ話の中にあった「利他的」というお話しですが、「利他的な考え、想いを使っていない人って全力が出ていない」というお話しにとても共感しました。少し前のお話しですが、アダム・グラントという組織心理学者が書いた本が有名になりましたね。そこでも利己的に仕事を運ぼうとする「Taker」よりも利他的に相手の利益になることを優先したい「Giver」の方が“条件付き”で成功しやすいというという調査結果が出されています。“条件付き”というのが面白いとこですが、それはなんでしょうか。本では自己犠牲型Giverではなく、他者思考型Giverと言われていますが、相手の利益を大切にするのはもちろん、自分の利益も大切にすることが必要だそうです。宮田様のお話しの中であった「両方全部使う必要がある」というのは、まさにこのことだと思いました

 今週は株式会社ワングロース様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。ご協力いただきました株式会社ワングロース 代表取締役社長 宮田 慶 様には感謝申し上げます。これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。

会社情報

会社名:株式会社ワングロース
本社:東京都大田区北千束一丁目65番1号
コーポレートサイト:https://onegrow.jp/
事業内容:・研修運営
      脳科学ベースの大自然アクションラーニング
      営業組織力向上研修
      キャンプde コーチング
     ・人事コンサルティング・人事顧問業務