HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

長谷川 満

ホーム > 長谷川 満 > 記事一覧 > 第96回 京セラの忘年会であった稲盛和夫さんのあり得ない行動!

第96回 京セラの忘年会であった稲盛和夫さんのあり得ない行動!

2022/10/12

先日お亡くなりになった、
京セラやKDDIを創業し、
日本航空(JAL)再建に尽力した

京セラ名誉会長の稲盛和夫さんの
エピソードが、とても学びになる!


先日のYahoo!ニュースで、

『「みんな動くな」。京セラの忘年会、酌をしようとした幹部を稲盛さんが制した。「一生懸命働いているのは君たちだ。俺がつぐんだよ」。心酔した』
という記事が出ていた。


今回のエピソードは、
1972年の忘年会のことですが、

京セラは、
東京証券取引所市場
第2部に株式を上場したころで、

会社の規模としても、
中堅規模になっているころと推測されます。


そんな中、
鹿児島国分工場ができたばかりの
1972年の忘年会で、

入社したばかりの社員が、
稲盛さんに惚れ込むことが起こったのです。


それは、
忘年会で乾杯の後、
幹部らが社長だった稲盛さんに
酌をしようとした。


すると
「みんな動くな。
一生懸命働いているのは君たちだ。
俺がつぐんだよ」
と言って、

一人一人に酌をして回った。


このエピソードを聴いて、

「えっ、何がすごいの?」
と思った方は、

稲盛和夫さんが
やってこられたことを
確認してみてください!


「必ず夢は実現する」
(京セラ創業者
 稲盛和夫ものがたり)


本当の意味で、
社員思いの経営者だと
感じるエピソードです。


経営者や管理職などの
立場を手に入れると、

社員に対して、
とても横柄になったり、

人を人と思わないような
言動をしたり、
してしまう人がいる中、

稲盛和夫さんが
やられたことは、
とてもさりげないことだが、

稲盛和夫さんの
人間性と経営者としての器を
あらわすものだと感じた。


良いことも、
良くないことも、

する方(多くは経営者や管理職)は、
覚えていないことが多い。


良いことをした場合は、
経営者や管理職者が
覚えていなくても、

社員にとっては、
プラスのことなので、
良い口コミが出回ることになる。


一方、
良くないことをされると、

経営者や管理職者が
覚えていなくても、

社員にとっては、
マイナスなことなので、
根に持たれるし、

極端に言えば
組織崩壊へ一直線に
なる可能性がある。


稲盛和夫さんが残された言葉、

「京セラにとって何が正しいか、ではなく、
人間として何が正しいか、だよ」

とても重い言葉であり、

経営していく
本質の言葉だと感じる。