スピーチやプレゼンをする時、話の内容や構成が大事なのは言うまでもありません。しかし、せっかくそれらが備わっていても、表現力が乏しいせいで説得力を失ってしまう残念なケースがあります。
そこで今回は、説得力を上げるために身につけておきたいデリバリースキルの解説と、誰でも簡単にできる方法を1つご紹介します。
デリバリースキルとは?
デリバリースキルとは、自分の言葉を聞き手に伝わりやすくするためのスキルです。声の大きさ、滑舌といった話し方から、服装や身振り手振りといった見た目までの表現全般をいいます。
例えば、「その時、私は思わず頭を抱えました」というセリフを言うとしましょう。この時、ただ棒立ちで言うのと、実際に手で頭を抑えながら言うのとでは、後者の方が伝わりやすくなりますよね。
このように、話の内容や構成以外の要素で、聞き手に伝わりやすくすることをデリバリースキルといいます。
デリバリースキルには、話し方なら、間の取り方、声のトーン、強弱、高低、感情など、見た目なら表情、服装、姿勢、ジェスチャー、目線などがいくつものスキルがあります。
今回はそんなデリバリースキルのうち、誰でも簡単に取り入れることができるジェスチャーのスキルを1つご紹介します。
ジェスチャーはこの3つだけでOK
スピーチやプレゼンが上手な人は、身振り手振りなどジェスチャーを豊富に取り入れているイメージがありますよね。
ジェスチャーが使いこなせると見た目がカッコいいだけでなく、聞き手が話に引き込まれやすくなり、話の理解度もアップします。
しかし、人前で話すことに慣れてない人は間違わずに話すことに意識がいってしまいジェスチャーまで考える余裕はありません。
そんなハードルの高いジェスチャーですが、3つの動作を覚えるだけで誰でも簡単に使うことができます。
その3つとは、「私」「あなた」「数字」です。
私
まず「私」ですが、これは「その時、私はこう思いました」のように「私」と言う単語が出てくるタイミングで、自分の胸に手を当てるというジェスチャーです。
スピーチで「私」と言うことは多いので、毎回ではなく特に自分の気持ちを伝えたい時に使います。
あなた
「あなた」は私の反対で、「あなたはどう思いますか?」とか「みなさんもご経験ありますよね」と相手に問いかける時に使います。手を前に出して、手のひらを相手に見せるようにジェスチャーします。
数字
最後の「数字」は「たったひとつの」「伝えたいことは3つ」のように数字を言う時に使うジェスチャーです。やり方は簡単でその数字に合わせた本数の指を顔の斜め前に出すだけ。「たったひとつの」であれば指を一本出す。「伝えたいことは3つ」であれば指を三本出すだけです。
まとめ
ハードル高く感じるジェスチャーですが、まずは「私」「あなた」「数字」の3つだけでも覚えれば十分です。この3つだけでも表現にメリハリがつくようになりますよ。
ぜひ試してみてくださいね。