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高松 秀樹

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第8回:不祥事の背景に見えるモノ

2021/02/06

近年、大手の不祥事発覚のほとんどは内部通報がきっかけです。

東芝の不正会計。
オリンパスの巨額粉飾。
日産自動車ゴーン元会長の逮捕劇。
旧東洋ゴム工業の品質データ改ざん。
このような事件は内部通報、またはそれを握りつぶしたことを発端に発覚しているのです。

経営にダメージを与える不祥事を防止するためにも、大手各社は、コンプライアンス問題に対する社員からの相談窓口として、「ホットライン」や「ヘルプライン」を設置し、積極的に声が上がってくる仕組みを作っています。

つい先日のこと。
「内部通報の多い企業ランキング」なるものが取り上げられていましたが、「通報しやすいオープンな会社はどこか?」というこの調査には、首位にセブン&アイ・ホールディングス。
トップ10には、パナソニック、ヤマトホールディングス、ファーストリテイリング、イオン、KDDI、日立製作所などの有名企業が位置付けられていました。

仕組み作りもさることながら、「オープンな社内風土の醸成」も必要とされているとのこと。

以前、冒頭にあげた不祥事を起こした1社の方から、興味深い話を聞きました。

「当時の社内では一方通行の会話がほとんどでした。上からの指示やアイデアなどに、下からは意見を言い出しづらい雰囲気があったように感じます。。」

どうやら、「オープンな社風」「雰囲気の良い職場」を作るためのヒントは、「『後輩から先輩へ』または『部下から上司へ』の会話頻度や雑談の多さ」にありそうですね。

リモートワークが増えていく、これからの働き方において、「雑談の場」の重要性が高まっていくことと感じます。