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益田 和久

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第27回 デジタルデトックス

2021/09/09

以前の投稿(第8回:適度なオフラインが必要)で「仕事の生産性をあげるためには適度な『オフライン』が必要である」ということを書きました。
仕事もプライベートも「オンライン」の状態が多い昨今、メールやチャット、またインターネット上の情報への反応が優先してしまい、目の前の仕事がなかなか捗らないことがあります。

そんな状況を回避するためには「適度な『オフライン』状態を定期的に確保しましょうといった内容です。
メールやチャットに対応する時間帯を決めることで、仕事の生産性を上げている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

先日仕事仲間と、その「オフライン」について話していたところ「最近『デジタルデトックス』をやるようにしている」という話が出ました。
一般的に「デトックス」とは、体内に溜まった老廃物や毒素を排出するものですが、デジタルデトックスとは、スマホやPCなどのデジタルデバイスと距離をおいて、リアル(アナログ)のコミュニケーションや、自然に触れあうことにフォーカスして、ストレス軽減やリラックス効果を図るものです。

具体的には、以下の3つの効果があるのではないでしょうか。
1つ目は精神的な疲労の軽減です。
スマホやPCのデジタルデバイスは、24時間、世界中から様々情報を入手できます。
一方で、情報が多すぎて処理が追いつかなかったり、情報自体がネガティブなもの、出所不明なことで、ストレス過多になってしまうこともあります。
ストレスを感じるのは脳です。
デジタルデバイスを物理的に断つことで、脳を休ませ、集中力や記憶力が活性化してきます。

2つ目は睡眠の質の向上です。
ご存じの通り、スマホやPCが発するブルーライトは交感神経を刺激するので、長時間デジタルデバイスを使うと、体内時計が乱れてしまい「時差ぼけ」が起きてしまい睡眠の質が低下します。
就寝前のスマホをやめるだけで、寝付きもよくなり睡眠の質が向上します。

3つ目は創造的な時間の創出です。
スマホやPCがあれば、読書やSNS、ゲーム、音楽、映画と、いろんな楽しみができます。
ただそれは違う見方をすると、全てスマホに依存しながら生活していることになります。
デジタルバイスに触れないことで、普段あまりやらないこと、考えないことに時間を費やすことができます。

事実、デジタルデトックスを実践しているその仕事仲間は、週末はデジタルデバイス断ちをしているようですが、心身共に調子が良いことを感じているようです。
とはいえ、今はデジタル社会ですから、あまり長い期間のデジタルデトックスは、生活にも仕事にも影響があるでしょうから、週末(もしくは休みのとき)だけでもいいかと思います。
オープンカフェで紙の本を読む、映画館で迫力の映画を見る、カメラを持って散歩をするという、ちょっとした「デジタルデトックス」でも気分は変わりますね。

健康管理の一つとして、時々断食をして胃腸を休めたりする方がいらっしゃいますが、感覚的にはそれと同じかと思います。
デジタルを完全に断ってしまうということではなく、気持ちよくデジタルデバイスを活用していくための、自己管理の一つだと思います。
精神的な疲れを感じたときには、試しにデジタルデトックスをやってみてはいかがでしょうか。