私が初めて「人事」という仕事に携わったのは、
29歳のときでした。
今から25年も前のことになります。
それまでの私は、
人事の“じ”の字も知らない、
いわば素人。
そんな私が飛び込んだ組織は、
住宅メンテナンスを主力とする、
いわゆる建築系の中小企業。
社員数は当時52名。
そのほとんどが、
現場で汗を流す職人が中心の組織でした。
当時、社内には人事部が存在しておらず、
私は、経営企画の仕事をした後、
いきなり「社長直轄の人事責任者」
として任命されました。
肩書は立派でも、
実態は“ゼロからの人事部立ち上げ”。
「何から手をつけていいか分からない」
「そもそも、人事が必要とされているのか分からない」
そんな不安を抱えながらのスタートでした。
社員とのぶつかり合いの日々。
それでも、向き合い続けた。
最初の壁は、
現場の職人たちとの距離でした。
彼らは、自分の仕事に誇りを持ち、
口数は少なく、
不器用だけど情に厚い。
そんな彼らに対して、
突然「人事評価制度を作ります」
「人事評価制度を導入します」
と言ったところで、
当然ながら?反発されます。
実際、社員と口論になることもありました。
喧嘩のような激しいやりとりも、
1度や2度ではありませんでした。
でも、私は
「仕組みがなければ、
この会社はこの先もずっと属人的な経営のまま終わる」
と信じていました。
だからこそ、腹を割って話しました。
ときには一緒に飲みに行き、
現場に同行することもあり、
プライベートの話を聞くこともありました。
それから少しずつ、
理解してくれる社員が増えました。
社員数10倍・売上10倍の会社に
そして、気づけば
社内に人事部が確立され、
人材採用・育成・評価・制度設計…
組織を支える仕組みが
整っていきました。
あれから8年。
会社は、社員数52名から513名へ。
売上も6億円から60億円を超える
企業へと成長していました。
もちろん、私一人の力ではありません。
社長の覚悟と、
仲間たちの協力、
そして職人たちとのぶつかり合いが
あったからこそ、
実現した成長でした。
今、私は「社外人事部長」として
あのときの経験が、今の私の原点です。
だからこそ、
今は「社外人事部長」として、
同じように悩み、
迷いながら組織を成長させたい
中小企業の経営者に寄り添い、
伴走しています。
社員とぶつかった日々、
制度を一から創った日々。
そのすべてが、
今の“仕事”に活きています。
「組織づくりに、魔法の杖はない。
でも、変われる力はある」
それを私は、現場で体感してきました。
もし今、
「社員が育たない」
「人が定着しない」
「制度が形だけ」
そんなお悩みを抱えているなら、
ぜひ一度、私の話を聞いてみてください。
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