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高松 秀樹

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第173回:象徴的企業の決断やいかに、、

2024/04/06

「鉄は国家なり」とは「鉄血宰相」として知られるプロイセン王国・ドイツ帝国の首相、「ビスマルクの演説」に由来されると言われますが、「鉄」は産業国家の基盤を構成するものとして長い間活躍してきました。

近年では、「新素材」の台頭が目立ちますが、それでも「鉄」が産業を支える重要な素材であることは間違いありません。

そんな鉄鋼業界がここ数ヶ月、日米を騒がせていますが、日本最大手の鉄鋼メーカー「日本製鉄(日鉄)」による「USスチール」の買収は、今後どのように進むのでしょうか。

・「USスチール」がアメリカ資本の企業として存続するよう、バイデン大統領が求める

・「日鉄はアメリカに根付いている鉄鋼会社、そのようにぜひ見てほしい」と日鉄、今井社長が対応

・実際に、日鉄は長期にわたりアメリカで事業を行い、約4000人の従業員を抱えている

・一度は買収交渉のテーブルから降りていた米鉄鋼メーカーの「クリーブランド・クリフス」が再び買収提案を提出する動きを見せる

・しかしながら、日鉄の提案よりも大幅に低い価格での買収提案になる見込み

・USスチールは、4月半ばに臨時株主総会を開き、日鉄による買収案について決議する予定

というのが、直近の動向。

・潰れかかったUSスチールの買収価格は高過ぎる、、、

・アメリカは大統領選挙に絡めて政治も加わってきて、国としての総力戦に展開してきた、、

・買収が成功しても、アメリカは気に入らなければ、強引に潰すことを平気でやりそう、、

・日鉄は、買収後も現地経営陣に経営を任せるとのことだが、東芝もソニーも買収した米国企業を現地経営陣に任せた結果、多額の損失を出し、東芝にいたっては多額の負債を抱え、債務超過に陥りましたよね?

・USスチールは米国企業では再生できないので、相手が頭を下げてくるまで待てば安値で買収できるはず!!

世の中からは、様々な声が聞こえますが、

今井社長は「USスチールが引き続き象徴的な米国企業として発展していけるかを一番本質的に気にしていると思う」とした上で、「一番役に立てるのが日鉄だと確信している」と述べています。
「脱炭素化」に向けたプロセスで日鉄とUSスチールは相性が良く、USスチールが北米で保有する特許数は2000件以上で、それも大きな魅力のようです。

米国の象徴的企業の行く末やいかに!!