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星 寿美

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第75回 解決思考型『感情の扱い方』(実践編)

2022/09/26

前回の記事『解決思考型『感情の扱い方』(知識編)』を読んでいない方は、先に読んでから、この記事に戻ってきていただければと思います。
実践する前に大切なことを書いているからです。

読んでくださった方、ありがとうございます!
いよいよ『感情を大切にした解決思考』を実践し現実を変えていきましょう!

『感情を大切にする方法3step』と『課題解決して現実を変えていく方法7step』に分けて、実践stepをまとめます。

感情を大切にする方法3step

【step1】感情をありのまま感じる
怒りやモヤモヤなどのマイナス感情を感じたら「あぁ、今怒ってるなぁ〜」とその感情を十分に味わいます。
ありのまま、感情をそのまま味わっている状態とは、こんな感じです。
・もやっと感じた→ 今、なんかもやっとした!
・イライラッ→ 今、すごくイラッとしてる!
・ムッカ〜→ 私、今、ムカついている!
今、自分の状態をありのまま感じて「今、私はそういう状況なのだ」と改めて味わっている、その状態は、実はメタ認知と言って、自分を客観視できている状態なのです。

イライラした感情でそのままイライラしていたら、感情の中にいますよね?その感情の中で「怒りを抑えなきゃ」ってコントロールするのは大変です。
「今、私はそう感じている」とありのままの感情を味わいましょう。

【step2】感情が起こったキッカケを明確にする
どうして、そんな感情になったのか、きっかけを明確にしましょう。
大抵は誰かの言動だったり、何かの状況だと思います。

【step3】本当はどうして欲しかったのか言語化する
その感情が起こるキッカケを明確にできたら、その時に「本当はどうして欲しかったんだろう?」を言語化します。
その自分の『本当にして欲しかったこと』がわかったら、自分が大切にしている想いを言語化しましょう。
マイナス感情の根っこには、自分の存在(想いや価値観)を無視されたり蔑ろにされたりする『悲しみ』があります。

それを言語化することなく、感情をコントロールしてしまうと、人をかえ、場をかえ、似たような場面でいつも同じようにマイナス感情を感じることを繰り返してしまいます。

でも、自分が大切にしている想いが言語化できたら、まず『自分の心』が安定します。
自分理解が深まるんです。
自分の感情を尊重できて、はじめて同じ分だけ人の感情も大切にできます。

たとえ、どんなにこじれた関係でも、この感情の元になる(言語化できていない、本人も気づいていない)大切にしている想いや価値観を伝え合うことで、お互いに自己理解が深まり、相手理解が深まります。

習慣になってしまえば、とってもシンプルなステップなので『感情を大切にする』と言う体験をしてほしいなと切に願います。

課題解決して現実を変えていく方法7step

【step1】テーマを決める
解決したいことは何なのか?まずテーマを決めます。
思考がブレないように、まず、ここを明確に言語化することが大事です。

【step2】ゴールを決める
次に、解決したい課題の、理想のゴールを明確にしましょう。
多くの人の相談に乗っていると・・・。
ゴールを明確にしないまま「こんなことがあって、あんなことがあって・・・」と現状のマイナスポイントばかり考えてしまっていることがあります。
そんな時には、その話をとにかく聴いて聴いて・・・話終わるのを待ってから。

「なるほど、そうなんですね。では、解決したいことは○○ってことでしょうか?」と話を要約します。→これがテーマになります。

そして「では、理想のゴールを教えてください」と言うと、やっとゴールを考えると言う思考が動き出します。
現状のことでグルグルと悩んでいる人には、ぜひこの『とことん聴く』→『話を要約する(テーマを言語化)』→『理想の状態を聴く』をやってあげてくださいね。

【step3】現状を書き出す
そして、現状を全て書き出しましょう!

【step4】感情を大切にする
テーマ・ゴール・現状を眺めて、ここで何かモヤモヤしていることや、実は引っかかっていることなどあれば、その感情を大切にしましょう!上記であげた【感情を大切にする方法3step】を実践します。

どんなに解決思考で理論的に思考をしようとしても、何かマイナス感情が内側にあると、どうしても感情に引っ張られてしまうからです。

【step5】ゴールと現状のギャップを埋める
ゴールと現状を眺めて、質問してください。
『どんな条件があれば、何を改善したら、理想の状態になるのだろうか?』
できる限りリストアップします。

【step6】優先順位をつけて実行
リストアップしたものを全て実行したらゴール達成するかどうか、改めて抜け漏れを確認し、優先順位をつけましょう。

【step7】理想のゴールを達成するまで繰り返す
そして実践・実践・実践!です。この時、リストの半分も実践していないのにゴール達成してしまう場合もあるし、全て実践しても達成しない場合もあります。

もし、全て実践したのに達成しないときは・・・
何かを実践するという『行動』を起こすと、何かは確実に変化しているはずなので、最初の状態とは違う『現状』になっているかと思います。
ですから、実践した『今』の状態で、改めて『ゴール』『現状』『ギャップを埋めるリスト出し』を繰り返しましょう!

もしかしたら、行動によって、課題・ゴール・現状、それぞれが変化する場合もあります。
なので『今』の状態で解決思考し、実践することを繰り返し、本当に望むゴールを達成しましょう。

いかがでしたか?感情を大切に扱って、解決思考を行うことで、理想のゴールを達成し、現実を変えていける!と感じることができたでしょうか?

色々なことを『分けて考える』ことなど、理論が得意な方は、自然に解決思考していて、当たり前のことだったかもしれません。

けれど「いつも悩んでしまう」「グルグル考えて時間が経つ」「理論的にはわかるけれど怒りに引っ張られる」などの方は、今回ご紹介したstepをぜひ実践して、今までの違いを感じていただき、現実を変えていってほしい!と思います。
実践して、実際どうだったか?実践報告してくださると嬉しいです。