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長谷川 満

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第68回 優秀すぎる人を採用する時に考えること!

2022/03/30

多くの新卒社員が入社する
時期になりましたね。

会社にとって
優秀な人が入社してくれることは、

とてもありがたいことには
違いありません。

ところが、
ここに新たな心配の種が生まれます。

例えば、
新しく入社した人のおかげで
売上が倍になる。

人柄的にも申し分ない。

良いことしかないように見えますが、
もしそんな人が
将来、自社から独立となった際には、

その人についていく人が
出てくるのではないでしょうか?

なので、
良い人材というのは、
諸刃の剣でもあるわけです。

優秀な人材は欲しいけれど、
リスクも高いこうした状況を

社長としては
どうすれば良いのでしょうか?

解決方法は、シンプルに言うと、
「仕事を先につくる」ことです。

それは組織をつくって役割分担を決め、
その後、マニュアルや引継書を作成し、

ある程度、
誰がやってもできるような
状態を徐々につくっていく。

つまり、
仕事を見える化することです。

優秀な人には早い段階で
「教育する側になって欲しい」ということを伝え、
そのためのマニュアルをつくります。

教材を元に
本人が売上を上げるのではなく、

後輩の指導育成に
あたってもらうことです。

もし伝える内容が
100%ではないとしても、

その人のノウハウを
見える化していくことによって、

業務を標準化できたり、
早期育成につながっていきます。

仮にその人が
天性の営業マンで、

ノウハウが完全に
その人と一体化しているような場合は
どうしたらいいでしょうか?

それでも、
マニュアル化を諦めないことです。

コツは、
その人自身にマニュアルを
つくらせないこと。

その人にとっては
「当たり前」と思っていても、

他の人にはわからないことが
たくさんあります。

優秀な本人に
つくらせたマニュアルでは、
他の人が見てもわかりません。

ですから、
部下や新人を配置して
同行営業を含めて、

優秀な人のやっていることを
メモや写真、動画など
全部記録していきます。

そうなると当然、
新人には専門的なことがわかりませんが、
わからないことはわからないままでいい。

そこは後で聞いたり調べたり確認
すればいいのです。

わからないことがあっても、
ひとまずそのままにしておいて、
良いものをとにかく拾うこと。

分かりやすく言うと、
完全な文字起こしを
するつもりでやることです。

実際には、
優秀な人が辞めるのを
引き止めることは難しいでしょうが、

やりがいを感じれば残って
くれるかもしれません。

例えそうでなくても、
一人に頼らない
組織づくりをしていけば、

やがては大物が抜けても
それをカバーできるだけの
組織になっていくのです。