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豊岡 厚惠

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第31回 ねぎらいが自主的に行動を起こさせる

2022/03/23

前回はねぎらいの言葉を社員に向けて発することが、
社員スタッフの心の栄養となり、次の原動力になるというお話をいたしました。

「ねぎらう」というのは
心の栄養、次の原動力、
となるだけではなく

ねぎらってくれる人との「関係性」が良くなる

ということが最も重要なことなのです。

経営者側に立つと、結果が全てであり、業績も出せないのにねぎらえるか、というご意見やお気持ちになるのもごもっともです。

過去にもこのような会社さんがありました。

全国のデパートに入っているアクセサリーの会社さんですが、やり手のカリスマ社長で、
日頃から、店長会議では成績順に座らせていて、売り上げの悪いところは見せしめ的に
はっぱをかけているのです。

「ねぎらう」という言葉はなく、
数字の圧力を常にかけていました。

売上の悪いお店の店長は、常に萎縮し、顔もこわばっています。
頭の中は常に売上、数字、数字・・・。

頑張っているのに、売り上げも上がらない、追い込まれてしまう。

そんな店長さんは売り場に帰ってどうなると思いますか?

スタッフにも同じように、数字のことを言って、
なんとしても売らねば!と

同じようにスタッフにはっぱをかけます。

この売り場でも「ねぎらい」がないんです。

それどころか、スタッフにも威圧感を与えてしまい、もう悪循環です。

さぁ、これで売り上げはあがっていくのでしょうか。

売らねば~という接客になり、お客様も逃げていきます。

そこで、社長に数字は一切言わずに、とにかく「ねぎらう」ことを実践していただきました。

今は売れていなくても、頑張って働いてくれているスタッフに、
「いつもありがとう」
「助かってます」
「よくやってくれて嬉しい」
などと、

ねぎらいの言葉をかけ続けてもらいました。

次第に

店長の表情が明るくなりそれがスタッフにも伝染していきました。

店長には、とにかくスタッフを労うことを徹底していただきました。

するとどうでしょう!

スタッフが、店長に相談を持ち掛けるようになり

アクセサリーの陳列を工夫したり、

どうすれば綺麗な見せ方ができるかなど、考えてくれるようになりました。

そして、スタッフたちは本来の接客の楽しさを思い出し、
次第に売り上げが回復の兆しを見せるようになりました。

スタッフが変化したのはなぜだと思いますか?

いったい何をしたのでしょう。

思い出してください。

「ねぎらいの言葉をかけ続けた」

ただそれだけなんですよ。

凄いですよね~。

この「ねぎらう」というのは、

感謝なんですよね。

至らないところは目をつぶり(笑)、売れなくても頑張って売り場に立ってくれていることに感謝したのですね。ねぎらうとはそういうことなのです。

そして、
時にお客様に喜ばれていたら、すぐさま「誉める」ということもしていただきました。

「ねぎらい」の力は、スタッフたちを自主的に行動させるようになったのです。

ここには1円のお金もかかっていません。

社長が店長を労い、

売り場では、店長がスタッフを労った。

そこには、「店長とスタッフの関係性が良くなった」ということが見て取れます。

陳列など、どうやったら売れるのか、という思考に変わり

スタッフから相談を持ち掛けるようになったり

自ら陳列など見せ方の工夫をし、行動ができるようになりました。

そして、

その変化は、これにとどまりませんでした。
この続きは次回に。

どうぞお楽しみに。

最後までお読みくださりありがとうございました。